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「え、ないない！こいつとはない！俺、彼女には優しいですもん！」
「えー、彼女には優しいんですか？私櫻井さんの彼女になりたい！」
おっと後輩そうきた?
そっか！いつも櫻井さんすてきですよね！とか言ってたしね！
なんて答えるんだ？
「あー、またまたぁ、君可愛いし彼氏いるんでしょ？それに俺好きな子いる」
「え、そうなんですか？もしかしてAさん？」
「違う違う！そろそろ結婚考えてる子がいる」
「え、そうなんですか……」
「Aにも彼氏いるじゃん」
「……え、Aさん、彼氏いるの……？」
「えっ、A彼氏いるの？」
大野さんまでびっくりしてる！
櫻井くんなんで勝手に言っちゃうんだ。
ふぅ、とため息を吐く。
どんな人ですか？とか、なんのお仕事してる人ですか？とか、色々聞かれちゃうじゃないか。
「知らなかったー！」
「……あー、会社では言ってないからー」
取り繕う私。
してやったりの櫻井くん。
くっそう。
「どんな人ですかぁ？お仕事何してる方なんですかぁ？」
ほら来たよ……！
頭が痛い！
「公務員かな……」
「えー！公務員、将来安泰じゃないですか、地方公務員さんですか？」
「どうだったかな……」
「えー！内緒なんですかぁ？」
櫻井くん恨む。
単純に考えて、SEの櫻井くんのほうが多分お給料もらってるんだけどね！
チラリと櫻井くんを見たらにやりと笑って口を開く。
「お前の彼氏文部科学省とかじゃなかった？」
「えーー！すごーい」
だからなんで勝手に言うんだ！
「Aさん、彼氏さんのお友達とか紹介してくださいよー」
「えーっと……大野さんとか櫻井くんのお友達とかのほうがいいんじゃない？こないだあった櫻井くんの友達は会社経営してたよね？」
「……」
水面下で睨み合う我々。
「えー、櫻井さぁん、合コンしません？」
「いいけど、みんな忙しいから仕事が落ち着いたらねー」
逃げやがった……！
「Aさんは……」
「うちのも今ほら、忙しいから」
「そうですかぁ」
昼食が終わってシステム開発部に戻りながら低い声で櫻井くんの背中に呪詛を投げつける。
「許せない……肘椅子にぶつけてジーンってなる呪いかけてやる……」
「なんだよ！」
「彼氏のこと勝手に言うなんて」
「別にいーだろー減るもんでもなしー」
「減るの！」
「何が減るんだよ！」
「私の精神がすり減るの！」
「彼氏にまた癒やしてもらえよー、優しい彼氏にー」
ニヤニヤしてる。
とってもムカつく。
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yuuuuuuuuri1226(プロフ) - 8ページの深呼吸のところが新呼吸になってます！ (2021年3月7日 0時) (
レス) id: a7c2ae121f (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 更新に全く気が付かず出遅れるとは！越えたかー！越えてしまったのかー！ここから友情に…むっ難しい…どうなるんだろうか…ドキドキ (2021年2月1日 23時) (レス) id: b75159ca86 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - キュンが止まらなくて困りますよこんなの！次も楽しみにしてます！！！！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 1b6c03fa67 (このIDを非表示/違反報告)
さと(プロフ) - もうドキドキが止まらない！サイコーです。よしのさんありがとう！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 97bb53cb68 (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - よしのさんありがとうございます！！翔さんありがとう！！切ない気持ちがまたいいですね！移行通知くるの待ってますね(^^) (2021年1月31日 12時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年1月25日 0時
