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「体調平気なら飲みに行こうか、話聞くよ」
「いいの？」
いつもなら、おー、行こうか、どこ行く？とか答える私なのに罪悪感のせいか違う自分が出た。
櫻井くんも、あれ？って顔してる。
「いいに決まってんじゃん」
「だってなんか悪いよ、私の彼氏のことだし……」
「もう彼氏じゃなくなるんでしょ」
「別れるつもりなんだけど」
「浮気を泳がせてるって言ってた」
「うん……」
我ながらしおらしい。
ちっとも悲しくないし辛くもないのに罪悪感からか、落ち込んでるふりみたいになった。
「なんでわかったんだよ」
「ラインの誤爆」
「嘘だろ、ちょっと詳しく聞きたい」
「仕事終わってから……」
「わかった、じゃあ次行きますか」
櫻井くんが仕事モードに変わった。
その日の長くて効率のいい一日が終わって、仕事が終わったら櫻井くんがまぁまぁ強引に『行こ』と言った。
立ち上がる。
櫻井くんの目がいつもより優しい。
心配してくれてるんだ。なんか申し訳ない。
「とりあえず生、Aは」
「私は……今日はお酒やめとく……ジンジャーエールにしようかな」
「ん、すみませーん」
店員さんに声を掛ける櫻井くん。
ジャケット脱いで淡い水色のシャツの手首のボタンをはずして袖をたくし上げて、ネクタイを緩めた。
いつもの仕草なのに、相談に乗ってもらう女の子たちの気持ちになりきってるからなのか、すごいドキドキしてきた。
なんだそりゃ。
自分で自分を突っ込む。
飲み物が届いて乾杯して、食べるものを適当に頼んで、ふと訪れた沈黙。
櫻井くんが、フー、と息を吐いた。
「彼氏との付き合いはどれくらいだっけ？」
いきなり切り込んできた。
「高2からだから、12年とか」
「やべーなそれ」
「うん」
「浮気されるの初めて？」
「3回目」
「は？なにやってんのお前」
あ、櫻井くん怒った。
男の人は他人の浮気には冷たいよね、自分は浮気しても仕方ないって感じになるのに。
「修羅場になったのは2回だけど、ホントはもっとたくさん浮気してるかも」
私の言葉に櫻井くんが黙り込んで、ビールをごくりと飲んだ。
「……バカ」
「うん」
「今回の誤爆というのは？」
「これ」
櫻井くんにスクショを見せたら櫻井くんが眉間にシワを寄せて読んでる。
「いーちゃんに心当たりある？」
「インスタ見つけた。多分この子。このスマホケースと手は圭太の。あ、圭太っていうのは彼氏の名前ね」
櫻井くんが不潔なものを見るような目で圭太の手を見た。
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yuuuuuuuuri1226(プロフ) - 8ページの深呼吸のところが新呼吸になってます！ (2021年3月7日 0時) (
レス) id: a7c2ae121f (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 更新に全く気が付かず出遅れるとは！越えたかー！越えてしまったのかー！ここから友情に…むっ難しい…どうなるんだろうか…ドキドキ (2021年2月1日 23時) (レス) id: b75159ca86 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - キュンが止まらなくて困りますよこんなの！次も楽しみにしてます！！！！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 1b6c03fa67 (このIDを非表示/違反報告)
さと(プロフ) - もうドキドキが止まらない！サイコーです。よしのさんありがとう！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 97bb53cb68 (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - よしのさんありがとうございます！！翔さんありがとう！！切ない気持ちがまたいいですね！移行通知くるの待ってますね(^^) (2021年1月31日 12時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年1月25日 0時
