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櫻井くんと仕事するの楽しいな。
話が早い。ポンポン進む。
クライアントさんとのやり取りもめちゃくちゃスムーズ。やり方勉強になる。
取引先との打ち合わせが終わったあと、ため息を吐く。
「いやー……あざやか。惚れ惚れするわ……」
「なにが！」
「人の心読めるんじゃないの？」
「読めてるんじゃないか？と思うことはあるかもしれない」
アハハって笑う横顔を見て、初めて、本当に初めて心に浮かんだ気持ちがあった。
この人の彼女羨ましいな、という。
男として櫻井くんを見たことなんてなかったけど、改めて見たらどうなのよ。
きちんとした襟足。
長いまつげときりりとした眉。
キレイな瞳の、白と黒のコントラスト。
瞳はいつも水分量が多め。光を反射させて瞳自体がキラキラしてるようにみえる。
つるつるぷるぷるの唇と、顎のライン。華奢に見えがちな体も、スーツを脱いだらまぁまぁ筋肉質なことは長い付き合いでもう知ってる。
隙のないタイトなスーツと清潔なドレスシャツ、ピカピカの靴。
そばにいると、なんだか男性っぽい香りがするけど、櫻井くんの香りは朝より夜の、ラストノートがいい。
櫻井くんから発する匂いと香水の香りが混じり合ったそれは、この世で一つしかないたった一つの香りってことだ。
仕事終わり、飲みに行こうか、って隣を歩く体温を感じるときに、ふわりと漂うその世界でたったひとつの香りが好き。
私のラストノートと混じり合ったらどんな香りになるんだろう。
2つの痺れるようなスパイシーさと甘さが混じったらどんな感じになる？
いつもキレイに切りそろえられた爪。細くて白くてきれいなのにゴツゴツした男性的な指先、細い手首に筋肉質な腕。浮き出る血管。
細いウエスト、長い足、細い足首。
……まって。
櫻井くんって震えるほどいい男。
全然気づかなかった、っていうか見てみぬふりしてた。
「……」
「どうした？」
「ああ、ごめん」
櫻井くんは自分をそういう目で見られることに少し抵抗があるというか、またかよ、せっかく友達と思ってたのにさ、みたいなことがよくある。
それはとてもお気の毒なことだ。
そしてその気持ちは私もよくわかる。
意気投合して、誰も一緒に見に行ってくれないマニアックな映画とかうっかり見に行って、その帰りに彼氏と別れて俺と付き合ってよみたいな。
え、もしかして興味あったのは映画じゃなくて私の方だったの？という、なんとも言えない虚しさ。
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yuuuuuuuuri1226(プロフ) - 8ページの深呼吸のところが新呼吸になってます！ (2021年3月7日 0時) (
レス) id: a7c2ae121f (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 更新に全く気が付かず出遅れるとは！越えたかー！越えてしまったのかー！ここから友情に…むっ難しい…どうなるんだろうか…ドキドキ (2021年2月1日 23時) (レス) id: b75159ca86 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - キュンが止まらなくて困りますよこんなの！次も楽しみにしてます！！！！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 1b6c03fa67 (このIDを非表示/違反報告)
さと(プロフ) - もうドキドキが止まらない！サイコーです。よしのさんありがとう！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 97bb53cb68 (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - よしのさんありがとうございます！！翔さんありがとう！！切ない気持ちがまたいいですね！移行通知くるの待ってますね(^^) (2021年1月31日 12時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年1月25日 0時
