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相葉さんが余計なことを言ったせいで気にしちゃうじゃないか。
殆ど逆恨みで一旦部屋に戻って化粧をして髪も整えてみんなの部屋に戻る。
「A、そのスーツ……？」
松本さんが私を見て呟く。
「バッグにTシャツとジャージ入れてます」
ブラウスにシワになりづらい素材のスラックスと、走れるパンプス。
手にはジャケットを持って現れたら皆が自分のラフな格好を見下ろして、ちょっとこれ大丈夫かなって顔をした。
櫻井さんもドレスシャツとスラックスで目があって、うん、と頷いた。
人に聞き込み調査をするのにラフな格好はどうなんだという感性が同じで良かった。
櫻井さんがちゃんとしてるのに私がジャージなのは有り得ない。
「じゃあ行こ」
大野さんが立ち上がる。
「翔ちゃんとAは事務のお姉さんに話を聞いて、そのあと院長に行方不明者の話聞いて。時間あったらミラーくんの裏付け宜しく」
「はい」
「相葉ちゃんとニノは図書館行って新聞見て、近所のお年寄りとかに行方不明者とか噂話を集めてきて。他にあるかもだし」
「はーい」
「俺らは公安で死亡した人のこととか関連性のありそうな行方不明者とかしらべてくるから、そのあと病院で合流ね」
大野さんが松本さんにそう言って、みんなそれぞれ頷いた。
行こうか。院長にはもうアポを取ってる。
櫻井さんが口に出さずにそう言った。
「はい」
二人でホテルを出てタクシーに乗り込む。
……一先ず……事務のおしゃべりなお姉さん、サトウさんの話を聞こう。
……何故ミラーくんのことを知ってるのか、鎌男のことも知ってたのかを聞くのよね。
……そう。ミラーくんのことをもし見ていたとしたら、タカノくんだと恐らくわかるはず。
……タカノくんは人前には出なくてもずっと入院してるんだから知らないはずがない。
……うん。まずムラタさんが行方不明になった時のこと詳しくわかる方、って感じで呼び出すから、そこから話を切り込む。
……うん、きっと聞いてもないことまで話してくれるよ
……そこでどうせ矛盾がでるだろうからそこから洗いざらい話してもらおうか
「了解」
「やっぱ話が早え」
私達が呟きあったらタクシーの運転手さんがちらっとミラー越しに私達を見た。
ずっと無言の二人がいきなり話し出してぎょっとした様子。
「今日も曇ってるね……」
誤魔化すように空を見上げる。
「また雨かもな」
空を覆う暗雲に嫌な予感がした。
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にのきょん(プロフ) - 終わるのが悲しすぎるくらいにこのお話大好きです。10回以上は読んでるので最近櫻井くん達と一緒に謎解きしちゃってます笑笑 (2020年3月3日 14時) (
レス) id: 2efb088670 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - よしのさんのお話はドラマ化して欲しい…頭ン中では勝手にドラマ化してますけど実写で見たいです。 (2020年3月3日 7時) (レス) id: aab6d8833f (このIDを非表示/違反報告)
まどか(プロフ) - 待ってましたぁぁ！！主人公と櫻井さんの、このもどかしい関係がたまらず夜も眠れません。徐々に核心に迫っていくストーリーにもワクワクが止まりません。最高です大好きです！！次の更新も楽しみに待っております…！！ (2020年3月3日 4時) (レス) id: 5cdf0b4209 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - 結末が気になりすぎちゃうので、よしのさんのお話は完結してから読むようにしています。読むのとても楽しみです(^^)無理せずに更新してくださいね！ (2020年3月2日 21時) (レス) id: df1a3da33b (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - ドキドキしましたァー！更新嬉しいです！ありがとうございます！これからも無理せず、けれども遅くなりすぎずにお願いします！ (2020年3月2日 17時) (レス) id: d31a60eebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年11月6日 8時
