忘れてる ページ8
忘れられてるってことは私にまったく興味がないってこと。
ひどい。
小学校のころ、一緒に帰ったりしてたのは幻だったのかしら……。
靴を履いてたら、待って待って、って斗真の声がした。
「ん？」
振り返ったら、斗真の横に翔くん。
こっち見てる。
久々に近くで見たけど、目眩がするほど王子様。イケメンすぎる。目が潰れる。
中学校の頃から、可愛い男の子がいるよって他校の子がサッカー部見にくるくらいだったけど、高校に入って、可愛い、って声はカッコイイ、に変わった。
それに金髪になってて美形の迫力がすごい。
二人並んでるの見て目がチカチカするくらい目立ってる。
「明日、一緒にかえろうぜ」
「嫌」
「は？」
何故か翔くんがキレた。
「え？アーモンドチョコいらないの？」
斗真がニヤニヤしながら言ってくる。
「お金でいいよ、自分で買うからお金ちょうだい、200円。お釣りは返す」
手をだしたら、翔くんが何コイツ、って目で見てきた。
「なんだよー、つれないなぁ」
「一緒に歩きたくないもん！斗真も嫌でしょ！私は無理」
「なんでだよ！」
「だって斗真チャラいもん！」
「そんな避けなくていいじゃん」
「え、まって？え？斗真がそれ言うの？斗真が？どの口で言うの！」
私が言い返したら斗真がぐふ、って笑った。
翔くんが突然、私にオイ、と声をかけてきた。
「何だお前？ちょっと冷たくねぇ？制服同じだけど何年だよ」
翔くんが、そう言った。
完全に忘れられてる。
中学も一緒だったのにありえない。
時々一緒に帰ってたのにありえない！
「ピカピカの新入生。可愛いでしょ」
何故か斗真が小学校のときみたいにデレた。
可愛いだろ、こいつ。いじめたらぶっ殺すぞとか言ってくれてた時代みたいな。
……もしかして、演技か？
「心にもないこと言うのやめて……」
「愛してるよベイベ」
「うげえええ、やめて！」
斗真！A！うるさいよ！って栞おばさんが言った。
「はぁい……」
「ごめーん」
斗真がそう言いながらウインクしてきた。
白目。
「寒気がする、ぞわーって」
「冷たい……」
「お前なんなの？」
翔くんが私を睨んできた。
「お前じゃなくてAです……」
「A？は？あのチビでマヌケで泣き虫だったA？嘘だろ」
「……え？そんなこと思ってたの翔くん」
「翔くん？馴れ馴れしいな」
「……」
「……なんだよ？」
ううう、見下されてる。
ちょっと怖いよ。
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すりおろし梨。(プロフ) - なぜか 思い立って読み返してます。 ドS櫻井と不器用娘(笑)最高！（≧∇≦） ややこしくて 最高！(笑) (2018年12月9日 11時) (
レス) id: b0f0c1d0a8 (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 朝から幸せを噛み締めてます！更新嬉しい！移行更に嬉しい！長めになりそうだなんて…よしのさん朝からヨダレ出そうになりました♪移行先に行こう♪←5点by深山くん (2018年2月20日 6時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 修羅場に泡泡しつつも、いいぞ、もっとやれ！とも思ったりして。櫻井先輩が気付きそうで気付かないのがたまりません！現代に戻るのも楽しみなんですが、バンビな先輩をまだまだ堪能したい！悩ましい！ (2018年2月8日 8時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あゎゎゎ(゜ロ゜;修羅場だぁ(@￣□￣@;)！！ (2018年2月8日 7時) (レス) id: 3ed79bfe04 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - はぁぁ。就寝前によしのさんのお話を読めて幸せです。またまた素敵なお話ありがとうございます！テンションあがります！キラキラした櫻井先輩がリアルに頭の中で想像できますし、しかもS！…ツンデレ最高です。 (2018年2月8日 0時) (レス) id: 8c75b9e91c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
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作成日時：2017年12月13日 13時
