幼馴染 ページ6
確かに言ってた。
斗真は、俺モテるって言ってた。
クラブ見学が終わって、学校から帰ってきてすぐに斗真のところに行く。
「ただいま、栞おばさん、斗真は？」
「部屋にいるんじゃない？」
「……」
「呼んだ？クラブ見学今日からだったよな？」
斗真が部屋から出てきてリビングに来た。
ダボッとしたトレーナーのセットアップを着て、ヘアバンドで前髪を上げて眠そう。
「楽しかったよ」
「良かったじゃん、相葉くんと風ポン、ブラバンだからA可愛がってね、って言っといてやるよ」
「言わなくていいよ」
「いや、言う」
眠そうにソファにだらーんとなってる背中を見ていたら、バッ！と振り向いてギョッとする。
「俺らが、いとこって誰かに言った？」
「まだ」
「言うなよ？」
「どうして？」
「……」
「ん？」
「そうだ」
「何？」
「お前、今日から幼馴染な？」
栞おばさんが吹き出した。
「何それ！」
「お願い！俺を助けると思って？」
「なんで？」
「あ、あとなるべく外で話しかけないで！バレたら困るから！」
「何を？」
「……話がある」
斗真が真顔で私をじっと見てきた。
大きい目。
「何」
「これやるから、誰かになんか言われても、知らぬ存ぜぬで通せよ？」
そう言いながら、食べかけのアーモンドチョコを渡してきた。
「あと５つしか入ってない」
「わかった、今度新品の渡すから宜しく」
「なんかよくわかんないけど、変なことに巻き込まれないならいいよ」
「Aのアホなとこが好きー」
「やっぱりやめとく」
「あ、ウソウソ」
斗真が楽しそうに笑った。
「ね、斗真の彼女って」
「しー」
斗真が食器を洗ってる栞おばさんをちらっと見て、しーって言ってきた。
「……？」
親指でくいくい、と自分の部屋を指差してる。
「……」
「しかたねーな、俺の教科書見せてやるよ、翔くんがここ出るぞって丸してくれてるから70点は取れるぞ」
とかそんなことを言いながら部屋に行って、付いていく。
「何？」
「今から聞くことはすぐに忘れろよ」
「うん」
「事情があって、俺には今彼女がいないことになってる」
何を言ってるんだ。
とりあえず、頷く。
「好きな子がいることになってる」
「うん」
「そいつは他に好きな奴がいることになってるから、つまり、まぁ俺は片思いしてることになってるんだけど」
「なんでそんなこと」
「……知りたい？」
「うん」
「聞いたら共犯だぞ？」
「うん」
斗真が、はぁーとため息を吐いた。
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すりおろし梨。(プロフ) - なぜか 思い立って読み返してます。 ドS櫻井と不器用娘(笑)最高！（≧∇≦） ややこしくて 最高！(笑) (2018年12月9日 11時) (
レス) id: b0f0c1d0a8 (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 朝から幸せを噛み締めてます！更新嬉しい！移行更に嬉しい！長めになりそうだなんて…よしのさん朝からヨダレ出そうになりました♪移行先に行こう♪←5点by深山くん (2018年2月20日 6時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 修羅場に泡泡しつつも、いいぞ、もっとやれ！とも思ったりして。櫻井先輩が気付きそうで気付かないのがたまりません！現代に戻るのも楽しみなんですが、バンビな先輩をまだまだ堪能したい！悩ましい！ (2018年2月8日 8時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あゎゎゎ(゜ロ゜;修羅場だぁ(@￣□￣@;)！！ (2018年2月8日 7時) (レス) id: 3ed79bfe04 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - はぁぁ。就寝前によしのさんのお話を読めて幸せです。またまた素敵なお話ありがとうございます！テンションあがります！キラキラした櫻井先輩がリアルに頭の中で想像できますし、しかもS！…ツンデレ最高です。 (2018年2月8日 0時) (レス) id: 8c75b9e91c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
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作成日時：2017年12月13日 13時
