親友なのに？ ページ45
もしかして、私に攻撃の矛先が向かないように誤魔化してくれた？
まさかね。
でも家では普通に話すくらいいいじゃない？外だけ仲悪いフリくらい簡単……
……簡単かな？簡単じゃない。少なくとも私は無理だ。12歳の私にそんな演技できなかった。
だから斗真、私を無視したのかな？
小学生だった私には恋愛に於ける嫉妬の怖さというか悪意の矛先になることなんて全然理解できなかったもの。
斗真は守ってくれてたのかな？
そういうことにしておこう。
一人で勝手に色々納得してたら、美和ちゃんが私の方に近づいてきた。
嫌な予感。
「ねぇA」
「なに？」
「私、先輩には彼女いないって噂で聞いてたんだけど」
「……うん」
「好きな人はいるらしいってことも聞いた」
美和ちゃんが怖い顔してる。
「Aって、先輩のことどう思ってるの」
「……見た目が派手で……チャラい人は苦手だから、櫻井先輩のことは」
「さっき髪の色見たよね？チャラくなくなってない？」
美和ちゃんの口調がキツくなった。
怖い、どうしよう。
「……」
「もしかして、Aがチャラい人苦手って先輩知ってるの？」
「……うん」
「さっきの先輩の仕草見た？」
「……見たけど……」
「Aに俺の髪の色見ろ、みたいな仕草したよね」
「あれは昨日のバイトで髪型変えるって話してたから、こんな風になった、って意味だと思うよ、私のためにそんなことする人じゃないし」
「何それ？先輩のことよく知ってるって言う自慢？まさか先輩の好きな人ってA？」
「そんなわけないよ」
「じゃあそれ証明してよ！」
クラスの男の子の、うわ、女子怖えって声が聞こえてきた。
クラスがしーんとした。
仕方なく、口を開く。
「先輩の好きな人は斗真も知らないんだよ？」
「……え、親友なのに？」
「斗真と櫻井先輩は小４くらいからずっと一緒にいるの、その斗真も知らないって言った」
「……」
「もしも私が櫻井先輩の好きな人だったら、斗真は最初に気づくと思わない？」
「……」
「斗真とは、母同士が仲良しで生まれたときから兄妹みたいに育ってきたの」
「……うん」
皆が聞き耳を立ててる。いい機会だから、言っとこう。
「斗真はお兄ちゃんみたいだから、何もかも知ってて好きになんてなれないし」
「……」
「櫻井先輩は……私のこと嫌いだもん……」
「嫌い？」
「お前は俺に話しかけるなって言われてたの見たでしょ？」
周りの皆がお気の毒って顔で私を見た。
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すりおろし梨。(プロフ) - なぜか 思い立って読み返してます。 ドS櫻井と不器用娘(笑)最高！（≧∇≦） ややこしくて 最高！(笑) (2018年12月9日 11時) (
レス) id: b0f0c1d0a8 (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 朝から幸せを噛み締めてます！更新嬉しい！移行更に嬉しい！長めになりそうだなんて…よしのさん朝からヨダレ出そうになりました♪移行先に行こう♪←5点by深山くん (2018年2月20日 6時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 修羅場に泡泡しつつも、いいぞ、もっとやれ！とも思ったりして。櫻井先輩が気付きそうで気付かないのがたまりません！現代に戻るのも楽しみなんですが、バンビな先輩をまだまだ堪能したい！悩ましい！ (2018年2月8日 8時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あゎゎゎ(゜ロ゜;修羅場だぁ(@￣□￣@;)！！ (2018年2月8日 7時) (レス) id: 3ed79bfe04 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - はぁぁ。就寝前によしのさんのお話を読めて幸せです。またまた素敵なお話ありがとうございます！テンションあがります！キラキラした櫻井先輩がリアルに頭の中で想像できますし、しかもS！…ツンデレ最高です。 (2018年2月8日 0時) (レス) id: 8c75b9e91c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
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作成日時：2017年12月13日 13時
