断るプロ ページ43
「簡単？」
「そうそう、振ってもらえばいいんだよ」
「……」
「二度と好きって言えなくなるような振り方するのプロだから大丈夫」
……どんな！怖い！
「プロ……」
「俺はあそこまでドライにはなれねーよー」
「そんなにドライなの？」
「相手に合わせた斬り方するからなぁ、……例えばクラスメイトの場合」
「うん」
「『俺のことずっと見てたんなら普通脈なしって気づくでしょ？気づかないくらい鈍感なら俺のタイプじゃないし、斗真を使った時点で俺お前のこと無理』って」
「……」
「女を慰めるのも楽じゃないぞ……」
「だろうね」
「翔くん早く彼女作ればいいのに……」
「でも先輩は好きな人いるんでしょ？」
「ああ、あれは多分嘘」
「嘘！」
絶句。
あんぐり開いた口が塞がらない。
「ずーっと昔から好きな子がいる、って言ってるけど、俺がそいつのこと知らねーわけねーじゃん、ずっと翔くんと一緒にいるのに」
「そ、だね……」
「俺のことかもー」
「……ありうる……」
「でも残念、翔くんは女好き！巨乳好き！ボンキュッボンが好き！ミニスカート好き！」
「なんか聞きたくない」
「聞けよー」
斗真がぐふふって笑ってテレビのチャンネルを変えた。
「だからその美和って奴もさっさと振って貰えばいいんだよ」
「……なんか可哀想」
「うん。翔くんは、そういう自分の欲求のために周り巻き込んでお膳立てしろって言う女のことが死ぬほど嫌いだから」
「……はぁ……」
「少しでもお友達って思ってるならちゃんと説明して諦めさせるほうがいいよ」
「そんなに無理なの？絶対彼女になれないのは何でなの？好きな人も嘘なんでしょ？」
斗真が私を見て首を傾げた。
「あれ……翔くんの言ってる好きな人が当てはまる奴が一人いるな」
「え？」
「ずっと好きな子がいる、その子もずっと好きな奴がいて、ずっとお互い平行線」
「うん」
「その子以上に話が合う子もいないから、つい比べちゃって……？」
「……うん」
「他何言ってたっけ、近所で……鈍感で……明るくて……バカがつくくらい真っ直ぐで……」
「……」
「……」
斗真と真顔で見つめ合う。
「もしかして……」
「……え」
斗真が真顔で私の顔をじっと見た。
「やっぱり俺のことじゃね？」
「……」
「嘘だろ、参ったなぁ……！」
「……翔くんは女好きって……今さっき言ったよね……？」
斗真がぎゃは！って笑いながらソファから転げ落ちた。
一瞬の期待を返せ。
脱力。
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すりおろし梨。(プロフ) - なぜか 思い立って読み返してます。 ドS櫻井と不器用娘(笑)最高！（≧∇≦） ややこしくて 最高！(笑) (2018年12月9日 11時) (
レス) id: b0f0c1d0a8 (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 朝から幸せを噛み締めてます！更新嬉しい！移行更に嬉しい！長めになりそうだなんて…よしのさん朝からヨダレ出そうになりました♪移行先に行こう♪←5点by深山くん (2018年2月20日 6時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 修羅場に泡泡しつつも、いいぞ、もっとやれ！とも思ったりして。櫻井先輩が気付きそうで気付かないのがたまりません！現代に戻るのも楽しみなんですが、バンビな先輩をまだまだ堪能したい！悩ましい！ (2018年2月8日 8時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あゎゎゎ(゜ロ゜;修羅場だぁ(@￣□￣@;)！！ (2018年2月8日 7時) (レス) id: 3ed79bfe04 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - はぁぁ。就寝前によしのさんのお話を読めて幸せです。またまた素敵なお話ありがとうございます！テンションあがります！キラキラした櫻井先輩がリアルに頭の中で想像できますし、しかもS！…ツンデレ最高です。 (2018年2月8日 0時) (レス) id: 8c75b9e91c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
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作成日時：2017年12月13日 13時
