先輩 ページ5
高校の、入学式。
何人か仲良しの子も同じ高校に入ったけど、クラスが離れて焦る。
お友達、頑張って作らなきゃという焦り。
入学式のとき、私の出席番号は12番で13番の子が高橋さん、11番の子が鈴木さんという子だった。
運がいいのか悪いのか。
鈴木さんと高橋さんは同じ中学で仲良しだったらしく、私を挟んで二人が話しだした。
どどどどうしよう。
席を代わってあげるわけにもいかず、制服のスカートをじーっと見ながら二人の話を聞いてないふりするのが精一杯。
「ね、名前なんでいうの？」
高橋さんが私に声をかけてきた。
「高石です」
「私、高橋晴香、っていうの！宜しくね。そっちは鈴木遥」
「え！名前一緒なの？」
「そうなのよー」
二人が私に微笑んだ。
「宜しくね！クラブ、何入る？」
「ブラバンに入るかバイトしようか、と思ってて……」
「ブラバンにしなよ！一緒に入ろうよ！」
「え、ブラバンなの？」
「うん！私たちはクラリネット」
「私も！」
「一緒だ！」
一気に親近感。仲良くなれそうでやっと希望の光が見えてきた。
「晴香は好きな先輩を追ってきたのよ！」
「え、そうなんだ！」
「また今度紹介する！」
ああ、高校、楽しくやれそう。
新しい生活にワクワクして。
新学期が始まって、二日目。
晴香と遥と歩いていたら、前から斗真と翔くんと、何人かの二年の男子が歩いてきた。
「あ、わたしの好きな先輩あの人！」
晴香がこっそり私に耳打ちする。
斗真と翔くんの後ろを指差して、なんだか少しホッとした。
「相葉先輩」
「かっこいい！」
「でしょ、でも、……横にいる人すっごく……かっこよくない？」
横にいる人は紛れもなく斗真なんだけど。
いとこだとか言われるの嫌がるかも。
小学校の頃は、翔くんにも私はいとこだということを内緒にしてるみたいだった。
近所の子。とか幼馴染、みたいな言い方をしていて、血のつながりがあることをいやがっていた傾向があった。
「中津斗真。よく知ってるよ、同じマンションだし」
なんとなく関係を隠してそう言った私に、関係のない周りの子も私に話しかけてきた。
「え？中津先輩と近所なの？」
この子はなんで斗真のこと知ってるんだろう。
「……うん、ここから10分位。近いよ」
「キャー」
え？なんでキャー？
ちょっと、焦る。
「すっごいかっこいいよね！その横の人は？知ってる？」
「櫻井翔くん？近所だよ」
「キャー！」
頭がクラクラした。
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すりおろし梨。(プロフ) - なぜか 思い立って読み返してます。 ドS櫻井と不器用娘(笑)最高！（≧∇≦） ややこしくて 最高！(笑) (2018年12月9日 11時) (
レス) id: b0f0c1d0a8 (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 朝から幸せを噛み締めてます！更新嬉しい！移行更に嬉しい！長めになりそうだなんて…よしのさん朝からヨダレ出そうになりました♪移行先に行こう♪←5点by深山くん (2018年2月20日 6時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 修羅場に泡泡しつつも、いいぞ、もっとやれ！とも思ったりして。櫻井先輩が気付きそうで気付かないのがたまりません！現代に戻るのも楽しみなんですが、バンビな先輩をまだまだ堪能したい！悩ましい！ (2018年2月8日 8時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あゎゎゎ(゜ロ゜;修羅場だぁ(@￣□￣@;)！！ (2018年2月8日 7時) (レス) id: 3ed79bfe04 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - はぁぁ。就寝前によしのさんのお話を読めて幸せです。またまた素敵なお話ありがとうございます！テンションあがります！キラキラした櫻井先輩がリアルに頭の中で想像できますし、しかもS！…ツンデレ最高です。 (2018年2月8日 0時) (レス) id: 8c75b9e91c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年12月13日 13時
