ヤキモチ ページ32
「だって、人好きになったことないもん」
「……え、斗真は？」
「だから斗真は別なんですってば！お兄ちゃんみたいなの！」
「自分で気づいてないパターンだなこれは」
櫻井先輩がクスクス笑ってる。
いやどう考えても私は斗真のためなら何でもしてあげられるけど、恋愛感情はこれっぽっちもない。誓ってもいい。
「違うもん！」
「ハイハイ」
「好きになったの二人だけだもん！」
「一途じゃん。一回目は？」
「幼稚園のときのたっくん」
「二回目は小学校の俺？」
「そう！」
「ガチのショタコン……ショタ治すのってどうしたらいいんだろうな、病院……でもなさそう……うーん」
真顔で考えてくれてるけど。
「でも最近三回目が来そうなの！」
「ウッソマジ？相手は小学生？」
櫻井先輩の声がひっくり返った。
「……内緒です」
「お前ほんっと……想うのは勝手だけど……犯罪者だけにはなるなよ……」
「……」
「はい、は？」
「ハイ」
「ん、よろしい」
櫻井先輩が廊下に座り込む。
隣に並んでしゃがんでみた。
「先輩、私とこないだお茶飲んだり……今もこうやって話してたりして……彼女さん、ヤキモチ焼いたりとか、大丈夫ですか？」
ドキドキ。
聞いてみたぞ。
なんて言う？
「ああ、大丈夫」
んんん？つまり、どっち。
そんなこと気にしない彼女ってこと？
「彼女さん、ヤキモチ焼かないの？」
「え？こんくらいでヤキモチ焼く？」
「その相手が可愛くて……彼氏が嬉しそうにしてたらヤキモチ焼きます、きっと」
櫻井先輩が想像するみたいに視線を宙に彷徨わせて、眉間にシワを寄せた。
「ああ、もう！お前の彼氏で想像する相手、ランドセル背負ってんだけど！恋のライバルも小学生。ランドセルにリコーダー刺さってる」
櫻井先輩の脳の中どうなってんだ。
やめて。
「私、小学生が好きなんじゃなくて！小学生の翔くんが好きなんです！……翔くんもうこの世にいないのに絶望だ……」
「お気の毒」
すっごい棒読みで言われた！
「別に、今の櫻井先輩でもいいんですけどね……中身は一緒だし……」
「はぁ？お前何様？ぶっ殺されてーの？」
ええ、ええ、その反応で正解です。
私何様だ。
「つまり、冷めたことないからほんとわかんないですって話です」
よーしよーし本題に戻ったぞ！
「でもさぁ、冷めたことないってことはお前俺のことまだ好きってことになるんだけど、ふざけんなよ」
ふざけんなよとかぶっ殺されてーの？とか。
私生命の危機。
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すりおろし梨。(プロフ) - なぜか 思い立って読み返してます。 ドS櫻井と不器用娘(笑)最高！（≧∇≦） ややこしくて 最高！(笑) (2018年12月9日 11時) (
レス) id: b0f0c1d0a8 (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 朝から幸せを噛み締めてます！更新嬉しい！移行更に嬉しい！長めになりそうだなんて…よしのさん朝からヨダレ出そうになりました♪移行先に行こう♪←5点by深山くん (2018年2月20日 6時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 修羅場に泡泡しつつも、いいぞ、もっとやれ！とも思ったりして。櫻井先輩が気付きそうで気付かないのがたまりません！現代に戻るのも楽しみなんですが、バンビな先輩をまだまだ堪能したい！悩ましい！ (2018年2月8日 8時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あゎゎゎ(゜ロ゜;修羅場だぁ(@￣□￣@;)！！ (2018年2月8日 7時) (レス) id: 3ed79bfe04 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - はぁぁ。就寝前によしのさんのお話を読めて幸せです。またまた素敵なお話ありがとうございます！テンションあがります！キラキラした櫻井先輩がリアルに頭の中で想像できますし、しかもS！…ツンデレ最高です。 (2018年2月8日 0時) (レス) id: 8c75b9e91c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
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作成日時：2017年12月13日 13時
