正直困る ページ17
「Aー！」
ううう。美和ちゃんが馴れ馴れしい。
休憩時間になったら私のもとに来た。
晴香と遥はなんとも言えない不快な顔をしてる。正直私も困る。
「ねぇ、櫻井先輩の家はどこ？学校の近くだよね？」
知ってるけど言うわけない。
「よく知らないの、ごめんね」
「どうして知らないのー？」
「櫻井先輩が斗真の家に来ることのほうが多いから……？」
「中津先輩とAは家近所なの？」
「同じマンションなんだけど……」
「じゃあさ！今日Aの家に遊びに行ってもいい？」
「え！でも私クラブあるから……」
「じゃあ土日とかは？」
「土日は斗真も櫻井先輩も多分バイトだからうち来ても会えないよ？」
ああ、使えねーなコイツって顔された。
「じゃあクラブ無いとき放課後あそぼうよ……中津先輩も一緒に……」
「……斗真が何というかわかんないから……あ！ごめん！遥に宿題見せてもらうことになってたの！また後でね！」
そそくさ。
逃げる。
「面倒なことになったね」
遥と晴香がそう言った。
「うん……」
「櫻井先輩に、さっさと振ってもらえばいいんじゃない？」
「OKしたらどうしよう」
「……え」
しーん。
変な沈黙。
「A、櫻井先輩のこと……」
「違うよ、お泊りの口実とかに使われたら私死にたい」
「やっぱり櫻井先輩のことが……」
「違うよ！……でもまぁ、そりゃ昔は好きだったけど」
「いつ？」
「翔くんが小5で私が小4のとき」
遥と晴香が顔を見合わせた。
「そんな昔から知り合いなの？」
「斗真とは赤ちゃんの時から一緒にお風呂入ったり寝たりしてたもん」
「え、待って、どういう関係？」
「絶対内緒にしてくれる？」
「うん」
三人で頭をくっつける。
「斗真と私、いとこなの……」
「……」
「母親が姉妹。斗真は今私のことを好きなふりして虫除け？みたいに利用してるだけで恋愛感情なんてこれっぽっちもない」
二人が絶句したまま固まった。
「中津先輩……何考えてるんだ」
そう言いながら笑われた。
「もう妹とか下僕みたいな存在だから利用されてるんだよ……お菓子取られたり私のCDとか漫画勝手に持って帰られたりする」
「……なんか……Aの中津先輩に対する雑な扱いの理由がわかったよ……」
二人が頷いた。
「最悪だよ」
「羨ましい」
「えっ！どこが！」
「中津先輩イケメンだもん」
「……そんな理由で」
「一番大事な理由だよ！」
イケメンは正義。
この世は不公平だ。
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すりおろし梨。(プロフ) - なぜか 思い立って読み返してます。 ドS櫻井と不器用娘(笑)最高！（≧∇≦） ややこしくて 最高！(笑) (2018年12月9日 11時) (
レス) id: b0f0c1d0a8 (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 朝から幸せを噛み締めてます！更新嬉しい！移行更に嬉しい！長めになりそうだなんて…よしのさん朝からヨダレ出そうになりました♪移行先に行こう♪←5点by深山くん (2018年2月20日 6時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 修羅場に泡泡しつつも、いいぞ、もっとやれ！とも思ったりして。櫻井先輩が気付きそうで気付かないのがたまりません！現代に戻るのも楽しみなんですが、バンビな先輩をまだまだ堪能したい！悩ましい！ (2018年2月8日 8時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あゎゎゎ(゜ロ゜;修羅場だぁ(@￣□￣@;)！！ (2018年2月8日 7時) (レス) id: 3ed79bfe04 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - はぁぁ。就寝前によしのさんのお話を読めて幸せです。またまた素敵なお話ありがとうございます！テンションあがります！キラキラした櫻井先輩がリアルに頭の中で想像できますし、しかもS！…ツンデレ最高です。 (2018年2月8日 0時) (レス) id: 8c75b9e91c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
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作成日時：2017年12月13日 13時
