ショタ？ ページ11
「見た目から与える軟派なイメージがどうも好きになれない……」
「俺ら軟派じゃねーよ、どっちかってっと硬派だと思うんだけど」
「見た目に説得力がない……女の子に囲まれてるし……キャーキャー言われてるし」
「……それは俺に言われても困る、キャーキャーなんて言われたいわけじゃないんだけど」
櫻井先輩がこめかみを人差し指でポリポリ掻いた。
「そうなの？」
「うん」
「嬉しいのかと思ってた、そういうとこも苦手で変わっちゃったんだと思ってガッカリした」
「……」
「見た目も中身も変わったんだなーと思って……話し方も変わったし……」
「いや、話し方は昔からこんなもんだって」
「声が低いもん」
「声……？声は……男には避けられない変声期、というものがあってだな……」
「低くて怖い」
「ああ……ショタ……ここに極まれり……」
櫻井先輩がガックリ項垂れた。
「ちっちゃくて可愛くて優しい翔くんのままがよかった……」
「背も低いほうが好きとかガチ過ぎ……、聞いてていいのかこれ」
「あの頃の翔くんが恋しい」
「……今の俺を全否定……」
櫻井先輩がふう、と息を吐いて宙を見上げる。
「すみません」
「今の俺は？」
「苦手」
「……苦手な理由は？」
「チャラいから」
「だから！チャラくねーって！」
「説得力がない」
「……じゃあお前、どういう奴が好みなんだよ」
「だから、小学生時代の翔くんだよ！」
「何だお前？ワケ分かんねー！」
怒鳴られた！
首を縮める。
「怖いーーーー！」
「ぜんっぜん、怖がってるように見えねーよ！ふざけやがって！」
「ヤダ怖いー！」
走って逃げてやった。
「コラ待ちやがれ！」
「嫌だー！」
自転車置き場まで走って、チャリに乗って逃げる。
近くのドラッグストアまで自転車を漕いで、振り返る。
ま、まいたか？
もうやだよ、関わりたくないよ。
なんだかセンチメンタルになりながらチョコを選んでたら、ドラッグストアに櫻井先輩が現れた。
「……なんでここに……」
「はぁはぁ、……見つけたぞ」
「きゃああ！怖い！」
「だーかーら！ちょっと黙れ！」
櫻井先輩がしー！しー！しー！ってやってる。
しらない！怖い！
「なんなんですかぁ」
「斗真の見た目がチャラくなくなったら、恋愛対象になる？」
「なりません！」
「どうして？」
「斗真なんて私にとってはお兄ちゃんだもん！なんっとも思わない！」
「好きな奴、いるんだっけ？」
櫻井先輩が、そう聞いた。
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すりおろし梨。(プロフ) - なぜか 思い立って読み返してます。 ドS櫻井と不器用娘(笑)最高！（≧∇≦） ややこしくて 最高！(笑) (2018年12月9日 11時) (
レス) id: b0f0c1d0a8 (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 朝から幸せを噛み締めてます！更新嬉しい！移行更に嬉しい！長めになりそうだなんて…よしのさん朝からヨダレ出そうになりました♪移行先に行こう♪←5点by深山くん (2018年2月20日 6時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 修羅場に泡泡しつつも、いいぞ、もっとやれ！とも思ったりして。櫻井先輩が気付きそうで気付かないのがたまりません！現代に戻るのも楽しみなんですが、バンビな先輩をまだまだ堪能したい！悩ましい！ (2018年2月8日 8時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あゎゎゎ(゜ロ゜;修羅場だぁ(@￣□￣@;)！！ (2018年2月8日 7時) (レス) id: 3ed79bfe04 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - はぁぁ。就寝前によしのさんのお話を読めて幸せです。またまた素敵なお話ありがとうございます！テンションあがります！キラキラした櫻井先輩がリアルに頭の中で想像できますし、しかもS！…ツンデレ最高です。 (2018年2月8日 0時) (レス) id: 8c75b9e91c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
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作成日時：2017年12月13日 13時
