いとこ ページ2
私のお母さんと、お母さんのお姉さん、つまり私にとってのおばさんは、とっても仲良し姉妹だ。
どれくらい仲良しかというと、いっしょに住もう！って言い出して、さすがにお父さんとおじさんがそれはどうなのかと話し合い、じゃあ同じマンションなら、となったくらい。
なので私といとこの斗真はまるで兄弟のように育った。
小３くらいまでは毎日一緒に寝てたし、私の食べ残しのハンバーガーとかラーメンを、斗真は普通に食べてた。
ジュースもお菓子もはんぶんこ。
近所の人からは、仲のいい兄妹と思われているくらいだった。
初めてのおつかいも斗真とだったし、一緒に寝て一緒にお風呂入って一緒に大きくなった。
斗真の家の柱には、私の誕生日ごとに身長測った線も残ってる。
私が小学校四年、斗真が五年のとき、斗真に親友ができた。
それが、櫻井翔くん。
斗真ゲームしよ！
翔くんお菓子買いに行こうぜ！
二人で自転車に乗って公園に行って日が暮れるまでサッカーをして、私と遊んでくれなくなった。
私は私で、リカちゃん人形とかシルバニアファミリーとかシール交換とかそんなことが楽しくて、距離が離れていって。
私が六年、斗真が中一の時が決定的。
「斗真ー、算数わかんない……」
栞おばさんのお家で、お母さんと一緒にお昼ご飯を食べてた日曜日。
算数の、わからないところを聞こうと斗真の部屋をガチャっと開けた。
斗真がマンガか何かを読んでいて、勝手に部屋に入ってきた私を見て、いきなりキレた。
「A何勝手に入ってきてんだよ！」
「……え、算数聞こうと思って……」
「出てけ！もう二度と入ってくるな」
斗真に睨まれた。
「……え、どうして、斗真……」
「あと！俺一つ先輩だぞ？何呼び捨てしてんだよ！ふざけんな」
「……」
「それと外では話しかけてくんなよ」
「……どうして」
「うるせー」
「斗真……」
「だから呼び捨てすんなって」
クッションを投げつけられた。
「斗真意味分かんない」
「何回言ったらわかるんだよ！斗真じゃない、斗真くん、とか呼べって」
「……」
「いいから出てけ」
そう言って斗真がドアをバタン！と閉めた。
半べそになってリビングに戻って、栞おばさんに報告する。
「おばちゃん斗真が怒った」
「あー、最近反抗期でねー」
「反抗期？」
「Aは妹同然だからねえ、当たりやすいんだろうねぇ」
栞おばさんとお母さんが何がおかしいのかくすくす笑った。
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すりおろし梨。(プロフ) - なぜか 思い立って読み返してます。 ドS櫻井と不器用娘(笑)最高！（≧∇≦） ややこしくて 最高！(笑) (2018年12月9日 11時) (
レス) id: b0f0c1d0a8 (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 朝から幸せを噛み締めてます！更新嬉しい！移行更に嬉しい！長めになりそうだなんて…よしのさん朝からヨダレ出そうになりました♪移行先に行こう♪←5点by深山くん (2018年2月20日 6時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 修羅場に泡泡しつつも、いいぞ、もっとやれ！とも思ったりして。櫻井先輩が気付きそうで気付かないのがたまりません！現代に戻るのも楽しみなんですが、バンビな先輩をまだまだ堪能したい！悩ましい！ (2018年2月8日 8時) (レス) id: 655436c39b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あゎゎゎ(゜ロ゜;修羅場だぁ(@￣□￣@;)！！ (2018年2月8日 7時) (レス) id: 3ed79bfe04 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - はぁぁ。就寝前によしのさんのお話を読めて幸せです。またまた素敵なお話ありがとうございます！テンションあがります！キラキラした櫻井先輩がリアルに頭の中で想像できますし、しかもS！…ツンデレ最高です。 (2018年2月8日 0時) (レス) id: 8c75b9e91c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
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作成日時：2017年12月13日 13時
