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できれば、ひっそりと、平和な人生を歩みたかった。
とくに、高校時代は。
普通に勉強して、恋して、笑って。
こんな激しい羨望なんていらないよ。
うらやましいは簡単に嫉妬にかわるってこと、嫌って程知ってる。
「いいなあ、Aちゃん。大野先輩が家に来たりするの？」
「櫻井先輩もだよ！いいなあいいなあ」
「二宮先輩と相葉先輩って一番仲良しじゃない！絶対泊まりにくるよね」
「松本先輩もそうだよね、あ、Aちゃんって松本先輩好きだったよね」
「そうなの？それなら絶対二宮先輩、好きにならないでね」
みんな勝手な事ばっかり言ってるよ。
やだよ。メグちゃん助けてよ。
知らんぷり。
うそでしょ。
るりちゃんもゆみちゃんもみずちゃんもお気の毒って顔でこっちみてるだけ。
ひどいよ皆。助けてよ。
お弁当の時間、ずっと黙ってた仲良しグループのみんながぼそり、と言った。
「大野先輩が家に来たら……呼んでね……」
「櫻井先輩も……」
あああ。利用されちゃう。
こんな人生やだ。
知らない女の先輩が私の顔を見にきて、『あーよかった、不細工じゃん、これなら安心』
とか言ってきた。
不細工！
まってよ、私は、普通だよ！たぶん！
合格ラインはどこよ！女優か？モデルか？それには劣るよ、もちろん！
だけどすっぴんでこれだよ？
化粧してカラコン入れてその程度の先輩方に言われたくなーい！
なんて叫びを胸の内にとどめつつ、ああ、最悪、ってため息しか出ない。
放課後、帰る準備をしていたら、教室に和くんが走ってきた。
「げ……」
「なんだよその態度。かーちゃんがまた職場で具合わるくなっちゃってさ」
「……え！」
「入院するかも。病院行くよ」
「うん」
慌てて立ち上がって、和くんの背中を追いかける。
「義理の兄妹って……禁断の香りがするよね、なんかいいなあ」
みんな勝手な事ばかり言ってる。
こういう風にみられるの、ほんとヤだったんだ。
「荷物とかどうすんの」
「とりあえず、入院するかどうか聞いてからね」
心配そうに困った顔してる和くんを見てたら、なんとなく嫌だって気持ちも薄れておばさんの容態が心配になってくる。
「……大丈夫だよ！」
「……うん」
「大丈夫！そんな気がする！」
「うん」
背中をばしっとたたいたら、和くんが笑った。
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なるちゃん(プロフ) - うわーん！ 涙涙、、、 カズくんがお兄ちゃんでよかった！！ (2018年1月29日 10時) (
レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
こずえ(プロフ) - こんばんは。いつも読ませて頂いてます。年の近い兄ってこんな感じなのかなって想像しながら読んでます笑 冷たくしてしまうお兄ちゃん…素直じゃないですね〜 これからどうなるのか楽しみです！ (2016年5月13日 23時) (レス) id: bf5dbd1af4 (このIDを非表示/違反報告)
るこ(プロフ) - こんにちは♪お兄ちゃんたらっ///本当に素直じゃないんだからと、悶ております♪今度はいつ、甘やかしてくれるのかしらん♪ (2016年5月13日 14時) (レス) id: c20acea42a (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - お兄ちゃんのバカ！でも好きで好きで死にそうです。今日はどんなウィンクで殺しに来るのかと♪(´ε｀ ) (2016年5月13日 13時) (レス) id: e385bf4ae4 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - 我のアホな行動、言動にズドーンと堕ちてた、けど、やっぱり読みたくなってしまう…(T＿T)ｼｭｰﾝ (2016年5月13日 13時) (レス) id: 76d9f58a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年4月22日 14時
