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連絡、くるかしら。
ドキドキしたまま家に帰ったら、今日は休みのお父さんが、ほら着替えろ、と言った。
「どこかいくの？」
「うん」
お母さんと死別して13年。
お母さんはもともと体が弱くて、子供の頃から長く生きられないとは言われていたみたい。
それを知っていて結婚したお父さん。
私が生まれて、幸せな数年を過ごして、
お母さんは眠るようになくなったらしい。
記憶にはほとんど残っていない。
そのとき、『Aにぴったりな素敵なお母さんになる人が現れたら、その時は幸せになってね』って、言ったらしい。
なのに『素敵なお母さん』は、とうとう現れないまま私は16歳になった。もうすぐ17。
お父さんと仲良く喧嘩したりしながらの二人の生活。
大学は家から通えるとこにして、家のことをやりながら、そのままOLになって。
結婚してからも近所に住んで、お父さんが孫にいつでも会える環境にしてあげて、寂しくないように……
漠然と、描いていた未来。
それが突然、色を変えた。
「……え？」
「……うん」
車の中でお父さんは、照れくさそうに同じ職場の女の人と会ってくれ、と言った。
「それは、どういう……」
「まあ、察してくれ」
さぁーっと血の気が引いた。
お父さんも男だったってこと？
突然気持ち悪く見えるのはなぜだ。
「付き合ってるの……？」
「色々相談に乗ってる間にね、まあ」
何か気持ち悪い。
こんなオッサンのどこがいいんだ。
客観的にみたら……なかなかスッとしたイケメンなのかもしれないけど、
やだ。
「……お母さん、の、ことは……」
「……うん」
「……」
「……」
沈黙。
ダメだ、ちょっと無理だ。
嫌だ。
「ずっと、お母さんのこと、好きだから再婚しないんだって思ってたのに」
「お母さんのことはずっと好きだよ」
「それなら！」
ああ、最悪の気分。
その後は沈黙のまま。
目的地のファミレスについた。
なんでファミレス。
大事な会食ならもっとちゃんとした個室にしてよ！
もやもや。
お店の中に入ったら、お父さんが奥の方に入っていく。
「おまたせ」
お父さんが手を上げた先には、女の人が座っていた。
その隣に、猫背の男の人。
「こんばんは、Aちゃん」
「こんばんは」
とりあえず顔も見ずに頭を下げる。
「和くんも来てくれたんだ」
お父さんがそう言った。
和くん？
目を上げた先には、二宮先輩がいて、け、っと笑った。
「よ、ひよこ饅頭」
血の気が引いた。
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なるちゃん(プロフ) - うわーん！ 涙涙、、、 カズくんがお兄ちゃんでよかった！！ (2018年1月29日 10時) (
レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
こずえ(プロフ) - こんばんは。いつも読ませて頂いてます。年の近い兄ってこんな感じなのかなって想像しながら読んでます笑 冷たくしてしまうお兄ちゃん…素直じゃないですね〜 これからどうなるのか楽しみです！ (2016年5月13日 23時) (レス) id: bf5dbd1af4 (このIDを非表示/違反報告)
るこ(プロフ) - こんにちは♪お兄ちゃんたらっ///本当に素直じゃないんだからと、悶ております♪今度はいつ、甘やかしてくれるのかしらん♪ (2016年5月13日 14時) (レス) id: c20acea42a (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - お兄ちゃんのバカ！でも好きで好きで死にそうです。今日はどんなウィンクで殺しに来るのかと♪(´ε｀ ) (2016年5月13日 13時) (レス) id: e385bf4ae4 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - 我のアホな行動、言動にズドーンと堕ちてた、けど、やっぱり読みたくなってしまう…(T＿T)ｼｭｰﾝ (2016年5月13日 13時) (レス) id: 76d9f58a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年4月22日 14時
