泣けるほどあなたが好き[A] (ページ8)

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小一時間位したら、相葉くんからメッセージが届いた。
届いた瞬間既読を付けた自分に舌打ちしたい。
メッセージ届くの、じーっと待ってたみたいじゃないの！
怖いよ！

でも、メッセージの内容を見てほっこりした。

『おはよー。
ごめんね。
昨日寝ぼけてて、
間違えて押しちゃってたみたいで』

『そうだったんですね。
どういう意味かちょっと考えました！
また間違われるの待ってます！』

送！信！
すぐ既読になった！
わー！今相葉くん、携帯触ってるんだ！
とかいう、ファン丸出し。

お母さんに邪魔者扱いされながら、ご機嫌でテレビ見てたらいつの間にかまたメッセージが届いてた。

『もう間違えないよー。
Aちゃん今日何してるの？
俺は今日は休みなんだよね』

『私も休みです！
何もすることがなくてテレビ見てました』

何の予定もない必死のＰＲ。
まさかのお誘いを待つ我。死ね。

『そっか！せっかくのお休みなのにね？
じゃあ、またね！』

……だろうよ。だと思ったさ。
ラインで繋がっただけでも生きとし生ける物、全てのものたちに感謝すべきところ。

ひとまず相葉くんのお父さんとお母さんと……おじいちゃんとおばあちゃんと……ご先祖さまと。

昼下がり。もうすぐ夕方。
マジで何もすることがない。

結婚式呼ばれて、パンプスを新調して頭セットしてご祝儀と二次会代の5000円とで５万以上余裕で飛んでってお金がないから買い物にも行けない。

ドーナツ食べたい……
コーラのみたい……

うだうだうだうだ。

そしたら、ラインが届いた。

『今からご飯食いに行くんだけど、どう？
ももちゃん誘えない？急は無理かなぁ』

……ももちゃん狙いですか、相葉くん。
ももちゃん可愛いもんね。
性格は私と一緒でオッサンだけどね。

ももちゃんはどっちかというとオラオラ兄貴系が好きだし相葉くん爽やかすぎて無理だよ？
なんていきなり仲を引き裂こうとする私。
最低。

『誘ってみますね、待っててください』

でもいいの。
好きな人に会える！
好きな人の好きな人なら余裕で愛せる！

誘ってみたら、いーよ、どうせ寿貧乏で暇してたし。アイドルのお顔を拝めるなら借金でもしますよ、へえへえ。

とまるで色気のない返事。

『ＯＫでしたよ！』

そう送ったら、

『やったー！』
って返事がきた。

やったー、なんだ。
ああ、そうですか……

…………何着てく？
いきなりテンション上がって立ち上がったら近くにいた犬がビクぅ！とした。