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今日の私、お化粧も髪型も適当だし、服も楽チンでよく見たら裾に小さなシミが！
目立たないけど、じいっと見られたらまずい！
私まずい。色々まずい。
それに。
今からってことは、え？今から、しかもお家ってことは！
ちょっと、まって？
今まだ話途中だけど、どうやら私は相葉くんのことが好きだってことを
本人に知れたわけだ。
そんな男女が二人きりの、みっし、密室、ああ、想像なのに噛んだ！
密室で！いい雰囲気になったら！
……そういう可能性もあるわけで！
私の下着！
今日なんだっけ？えっと。
真剣に思い返すバカ。それは私。
う！
カップ付のキャミに！パンツも可愛くもなんともないボクサータイプのやつじゃない！
無駄毛……の処理は結構適当！
いやいやまて。
焦るな我。
その前に相葉くんが私にその気になるかどうかって話。
その気になったから連れて帰ろうとしてるんだろうけど。
まさかお話しようよ、って言ってほんとにお話しだけするかな。
するな、相葉くんならありうる。
第一、相葉くんは私のことどう思ってんの？
『ももちゃん怒らせたら、私に会えなくなる』って言ったよね、
ってことは私に会いたいってことで。
私に会いたいってことは。
私に会いにきたってことは。
「あの、ひとつ聞いてもいいですか？」
「ん？」
「……相葉くん、私が好きって言っても、迷惑じゃないんですか？」
なんつー遠まわしな言い方。
他の男なら、
『なに？もしかして私のこと好きなの？まじ？』
ってはっきり聞くんだけど、さすがに相葉くんにそれを言えないよ。
そこまで自惚れるほどの美人じゃないってことくらいはっきりわかってます！
この人、もっとすっげ美人と付き合ってきただろうし、もっとすっげ美人とお仕事してるだろうしさ、わたしなんざそこらへんの雑草よ、雑草。
「迷惑なわけないよ！」
「ああ、なら、よかった、それなら是非連れて帰って欲しいくらいなんですけど、でもさすがに今日は、具合悪いのは嘘じゃなくて」
だって今緊張して吐きそうだもん。
これが緊張なのか、今日ずっとムカムカしてた胃痛のせいなのか判断つかないけど。
「俺の気持ちは聞かないの？」
「…………」
「俺さ、Aちゃんのこと好きみたいなんだけど、具合悪くなかったら、気持ち言ってないのに連れて帰ってよかったってこと？」
「……うっそ」
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2015年7月31日 19時
