第55話 ページ7
『今度、雑誌の主催のモデルのステージがある、その他に私も彩乃さんも出演する事になってるの』
「しかも、ラッキーな事にその企画はAちゃんと親方がまだ付き合ってる時に企画されたから、勿論Aちゃん単体がメインだけど、途中で親方と2人のステージもあるんだよ」
『私が社長に企画を持ち込んでて…マホトさんが出るってわかってる以上、リスナーさんも来るでしょ?そこで、少しだけフリースタイルやってもらいたいの、私が音楽を作るから大丈夫』
「ちょ、ちょっと待て、それで彩乃はどうするんだよ…」
『私とのコンビネーションを見せ付ける』
「多分、彩乃って子は我が儘っしょ?社長に駄々こねると思うから後は流れのままって感じかなー」
なんていう作戦だ、とマホトさんは言うけれど
本当に私のイラつきは最高潮である
バンドメンバーとか私の周りの人間を馬鹿にされてイラつくはずがない
「わかった、当日はお前らに任せる。多分当日もベッタリだろうからな」
『相馬さんにも手伝って貰うように頼んであるから、大丈夫だと思う』
ゆうこんさんも、俺も強力する、と言ってくれた
まあ計画練ってたから当たり前だけど
彩乃さんには、私がただスカウトされたモデルじゃないって事、ただのチャラチャラバンドマンじゃない事を見せつけてやろう、そう思った
「あ、あのさ、A…久しぶりに煙草吸わね?」
『うん、いいよ』
「ゆうこん、ベランダ借りるぞー」
はーいと声が聞こえて私とマホトさんはベランダに出て2人で久しぶりに煙草を吸う
「お前の雑誌の記事さ、本当凄いな」
『あれはメイクさんとかスタイリストさんが凄いだけで、私は何もしてないよ』
「いや、他のモデルとは違う世界観があってさ俺お前の世界観に引き込まれそうになった」
『へ、ありがと…じ、実はさこのタトゥー、マホトさんと同じがよくて入れたの…』
「え…?」
私も言ってしまった…と頭を掻く
マホトさんもわたしを見て硬直している
当たり前だよね、付き合ってもないのにお揃いなんてさ
「何それ、超嬉しいんですけど」
『え?嬉しい?』
「当たり前だろ?あ、今度さお揃いのタトゥー入れようぜ、はい決まりな!」
『え、あ、うん!』
わたしも嬉しかった、マホトさんと同じって事だけがそれだけで嬉しかった。
少しだけ小指を絡めて、照れながら指切りをした
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おるきマン(プロフ) - やすすさん» ありがとうございます!!本当更新出来てなくてすいません…!ゆっくり更新致しますのでこれからもよろしくお願いします! (2016年6月12日 1時) (レス) id: fc2ed5eea4 (このIDを非表示/違反報告)
やすす(プロフ) - すっごい面白いです!!更新楽しみにしてます(>_>) (2016年6月12日 1時) (レス) id: 894fe41281 (このIDを非表示/違反報告)
おるきマン(プロフ) - アヤト&大和&マイカさん» コメントありがとうございます!これからも頑張って参ります、よろしくお願いします! (2016年5月12日 8時) (レス) id: fc2ed5eea4 (このIDを非表示/違反報告)
アヤト&大和&マイカ(プロフ) - わーっしょい!マホちゃんw (2016年5月12日 7時) (レス) id: b2ac6fbfaa (このIDを非表示/違反報告)
Uta :-)(プロフ) - おるきマンさん» いえいえ♪ 更新楽しみにしてます!! (2016年5月4日 9時) (レス) id: e1c4bf5915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おるき | 作成日時:2016年4月24日 22時