第84話 ページ37
てつやさん、しばゆーさん、マホトさんはまだ起きない
わたしととしみつさんはライブの話を着々と進めていた
「俺さ、まほっちゃんとAが一緒に笑ってる姿が見たい」
そんな事を突然言い出したから私は作業する手が止まってしまった
あれから別れて、何ヶ月経っただろうか
いろいろな事が有りすぎて分からなくなっていた
「どうなの?まほっちゃんの事」
『どうって、言われても…』
「まほっちゃんの事さ、嫌い?」
『嫌いな訳無い、そんなはず無いよ』
「嫌いじゃないなら、好き?」
《好き》がどういう《好き》か分からない
友達としてなのか恋愛としてなのか…モヤモヤしてグルグルになってる
「一回まほっちゃんとさ、話してみなよ。てつやもさ完全にAちゃんに惚れてるけど、実際は応援してると思うんだよね」
『話すって…何を話したらいいか』
「その、Aちゃんが思ってる事を、さ」
思ってる事なんて沢山ある
私がいて迷惑になってないかとか
私がいて過ごしにくくなってないとか…
気にし過ぎ、なのかな
「ね、何話してんの?」
と何時ぞやの時みたいに背後から抱き付いてきたのは、寝ぼけているマホトさん
顔をあげてマホトさんの顔を見ると寝惚けている顔でクスッと微笑んだ
『っ……』
「あ、まほっちゃんズルいんだー俺と話してたのにさ」
「あーそんなの知らね!」
「本当我が儘。俺あの2人起こしてくるわ。」
『え!?ちょ、としみつさん!』
行く間際、としみつさんは私を見て頑張れと無言の合図を貰ってしまった
そんな突然2人にされても、しかもこんな状態で。
『ま、マホトさんおはよう』
「うん、おはよう」
『あの、私はここに居て邪魔じゃ無いかな…』
「なに?急に、邪魔じゃねえよ寧ろ居心地良い。あ、分かった、リスナーとかに言われたんだろ!分かりやすいんだよ、お前」
『わ、わたし、マホトさん見ると気持ちがモヤモヤして、グルグルってなって、わたし変だよね…』
するとマホトさんはわたしの目の前に移動して
私の手を握って、私を真っ直ぐ見つめた
その顔は至って真剣で、ふざけてなんて居ない
「後で俺の部屋で話そ?ここだと、ベッド直ぐそこにあるからあの馬鹿3人が聞いてるし。」
『え、あ、うん』
「あと、俺も素直な気持ち言うから、覚悟しとけよ?」
また意地悪そうな顔をしたマホトさん
私はその顔に弱い事を知っているんだろうか?
言わなきゃ、自分の気持ち
全部話さなきゃ、ダメな気がしたんだ。
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おるきマン(プロフ) - やすすさん» ありがとうございます!!本当更新出来てなくてすいません…!ゆっくり更新致しますのでこれからもよろしくお願いします! (2016年6月12日 1時) (レス) id: fc2ed5eea4 (このIDを非表示/違反報告)
やすす(プロフ) - すっごい面白いです!!更新楽しみにしてます(>_>) (2016年6月12日 1時) (レス) id: 894fe41281 (このIDを非表示/違反報告)
おるきマン(プロフ) - アヤト&大和&マイカさん» コメントありがとうございます!これからも頑張って参ります、よろしくお願いします! (2016年5月12日 8時) (レス) id: fc2ed5eea4 (このIDを非表示/違反報告)
アヤト&大和&マイカ(プロフ) - わーっしょい!マホちゃんw (2016年5月12日 7時) (レス) id: b2ac6fbfaa (このIDを非表示/違反報告)
Uta :-)(プロフ) - おるきマンさん» いえいえ♪ 更新楽しみにしてます!! (2016年5月4日 9時) (レス) id: e1c4bf5915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おるき | 作成日時:2016年4月24日 22時