働きマンとYouTuber２

第81話 ページ34

「こんにちは、初めまして、としみつといいます」

『あ、えっと、初めまして、Aです』

それはいきなりの電話だった
タイミングを見計らってきたかの様に、としみつさんから電話が掛かってきたのだ

「すいません、いきなり電話してきて…今大丈夫ですか？」

『いえ、大丈夫ですよ。はい、問題ないです』

「そういえば、てつやとしばゆーがそっち行ってますよね、うるさい野郎等ですけど、ごめんなさい」

『え？あ、大丈夫です！とても面白い方々ですし。』

それなら、良かった！と少し笑いながら話してくれるとしみつさん
とても優しくて、親切な人だなって感じた
ライブの日程を決めていた私達は、無事に日程を決めたと同時に凄く仲良くなっていた

「喧嘩？まほっちゃんと？」

『私も言いすぎちゃったんだけどね…勝手に出てきたから気不味くてさ、だから今からどうしようかなーって考えてるところ』

喫茶店で珈琲を飲みながら少し溜息を吐く
最近のわたしはこんなのばっかだな

「愛知県、おいでよ」

『え？』

「待ってるから、愛知で」

『い、今から？』

「もしくは俺が今からそっち行く」

本気なんだろうか、冗談なんだろうか
でも笑いも無いから本気なんだろうな…この人

「てつやもしばゆーも居るし、帰りはどうにだってなるんだ、だから行くわ」

『め、迷惑じゃ…東京遠いし』

「大丈夫、今から準備すっから行くわ、また電話する」

『あ、はい』

といって勝手に電話は終わった
としみつさんが今から東京にくる
なんの予定も無いのに、今から東京行くとか凄いと思った
スマホを見ると、てつやさんからLINEが入っていた

【さっきは、ごめんね…それで今どこにいるの？】

という、てつやさんらしいLINEだった
多分マホトさんも気にしてるんだと私はてつやさんに返信をした

【私もごめんなさい、今はバンド練習してます、私は大丈夫です。】

って、嘘を吐いた
こうでもしないと、次は電話が掛かってくるに違いなかったから
私は喫茶店をでて、としみつさんを迎えに行く為、街中を目指した

わたしは今、何人もの人間に心配されてるんだろう



(作者は、東海オンエアさんはとしみつさんファンです←)

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