働きマンとYouTuber２ (ページ31)

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第78話ページ31

「としみつ！！？！？」

『え、あ、うん』

どうも、東海オンエアのてつやです
噂のマホっちゃんの彼女？に会いに来てて
途中から居ないなーって思ってたら外で煙草を吸ってたから俺がナンパしたってわけよ

「よ、なーにしてんの彼女」

『てつやさん、すいません、マネージャーと電話してました』

「そうなんだ、でさ、俺ともLINE交換しよ」

よし、いいぞ俺そのままLINE交換して仲良くなるんだ、頑張れてつや！

『？別にLINEくらい良いですけど。あ、てつやさんってこのバンド聞いた事あります？』

「ん？どれどれ？」

『charactic noteっていうバンドです』

「え？」

『そのバンドのとしみつさんからメールを頂きました、一緒にライブしましょうって』

「としみつ！？え、としみつ！？」

『？？？？』

頭が？マークを飛び交っているAちゃんを余所目に俺はその戦犯としみつの野郎に電話してやった

《「おーどうしたんだ、てつや」》

「どーしたもこーしたもねぇ！」

《「意味わかんねぇんだけど？あ、俺さ、お前らも好きなバンドのさ、the foursと一緒にライブする事なったから、来いよ」》

「その話をしてんの、いま！何でこのタイミングでさー…」

《「知ってたし、マホっちゃんの元カノの事。その人がバンドしてた事、だからお前らが東京いくタイミング狙った訳よ」》

「はぁ？お前それマホっちゃん知ったら」

《「俺は、ファンとしてバンドマンとして負けないつもりだ。じゃあ、またなー」》

「あ、おい、としみつ！…はぁ、なんだそれ」

『えっと、あの、どうしたんですか、大丈夫です？』

あーそうか、としみつを知らないんだな、Aちゃん。YouTube知らない人と久しぶりに会ったかも

「としみつは、俺ら東海オンエアのメンバーなんだよ、だからそのバンドも知ってるし、としみつも知ってるって事」

『あ、そうなんですか…』

へえーといいながら、スマホを弄るAちゃん
俺はとしみつに先を越されていたのを悔みながらグループLINEを荒らしてやった
そろそろ戻らないとマホっちゃんにシバかれると
ゆっくり立ち上がると、Aちゃんはもう1本煙草に火をつけていた
何か思い詰めている事でもあるんだろうか

「どうしたの？そんな思い詰めた顔してさ」

『いやその、大した事じゃないんですけど…やっぱりYouTube知ってた方が、てつやさんも良いですよね…？』

そんな顔して、そんな事言わないでくれ
俺は本当に好きになってしまいそうだから…