働きマンとYouTuber２ (ページ23)

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第71話ページ23

『で、ここどこですか？』

「え？俺の家。」

昨日出掛けようと言われ一緒に来たのはいいのだが
連れて来られたのは、団地だった
どうやら、マホトさんの実家らしい
でも、いきなりどうしたんだろうか？

『なんで、実家に？』

「お前まだ会ったことないだろ？俺の母親と妹、だから会わせようと思ってさ」

『そうなんだ、私何も手土産ないけど…』

「大丈夫大丈夫！いらねーってそんなの。おーい、母親ー帰ったぞー」

そんなのって…こっちは初対面だよ？
いきなり帰ったぞ母親って…
おかえりーとお母様の声がしてマホトさんは普通に家の中に行ってしまい、私はとりあえず靴を脱いでお邪魔しますと一言いってから入った

「あら、女の子？珍しいわねーあんたが女の子連れてくるなんて」

「煩い！」

『あ、えっと、高橋Aです。いきなりお邪魔してすいません、よろしくお願いします』

「ワタナベマホトの母ですー、よろしくね？
汚いお部屋だけどごめんね？ゆっくりしていってちょうだい？」

『どうぞお気遣いなく…ありがとうございます』

案内されたのはマホトさん？のお部屋
今はもう妹さんが使っているらしい、そしてマホトさんの家の中には猫が沢山いた
とても、可愛い。←

「こいつが妹。なんかお前のこと知ってた」

『あ、こんにちは、初めまして…』

「…やばい、本物の葵さんだ…」

『え？』

「私、葵さんの、バンドのファンで、この前ライブも行きました！本当に兄の友達だなんて…あ、えっと、サイン…」

こんな可愛い子が私のファンだなんて、本当に嬉しかった。マホトさんと妹さんは、サインなんてやらねーし！とかお前のサインじゃない！とかってギャーギャー言い合いしている

これが、マホトさんの家族
とても暖かくて優しい家族なんだってことがわかる
私の家族は、全く覚えていないが、こんないい家族ではなかった

「マホトから聞いたんだけど、Aちゃんはお母さんお父さんがいらっしゃらないのよね？」

『あ、えっと…そう、ですね』

「まだお若いのに可哀想…でも、またいつでもここに来ていいの、沢山頼ってちょうだい？」

『いえ、迷惑は掛けれませんし…』

「何言ってんだよA、俺らは家族って言っても良いくらいの仲だぜ？俺の母親と妹、頼ってやってよ。また1人娘が出来たって喜んでんだ、母親」

『あ、ありがとうございます…っ』

突然の訪問なのに家族と言われとても嬉しかった
私はまたマホトさんに、少し助けられた気がした

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