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第64話 ページ16

どうも、相馬っ、トラーンジスタです。
今どこにいると申しますと、ここはゆうこん君宅に向かっている途中でございまして…

「相馬さん、助けて」

「どうしたの、ゆうこん君?助けて?」

「Aちゃん、酔ってて、手がつけられない」

「は?」

そんな電話が掛かってきたのは22時近く
お酒飲んでるってことは、明日はオフか…と
俺はゆうこん君の家に向かった

向かったら向かったで大変だと思い、コンビニで水を買っていく
インターフォンを鳴らすと直ぐに出てくれた
Aちゃんがね。


『そーまさーーん!』

「出来上がり過ぎだろこれ、Aちゃん飲み過ぎだよ?」

『煙草あるー?ねーねー、そーまさん同じでしょ?』

「人の話聞いてる?煙草あるけど、持ってないの?」

「箱の中身6本しかなくて、全部吸い終わってた」

「退院したばかりでしょ?とりあえずお邪魔します」


Aちゃんが飲む時は仕事でイライラが頂点に達し、次の日がオフの時だけ
それまでこのストレスを溜めて溜めて吐き出す
本当は良くないんだろうけど

「ゆうこん君、初めて酔ってるところ見た?」

「うん、飲まない人だと思ってた」

「仕事でのストレスが酷いんだよ、バンドじゃなくてモデルの方」

『ねえ、私はモデルやめたほうがいいかな』

突然なにを言い出すんだろうかこの子は。

「なんで?あの雑誌さ、正直Aちゃんのお陰で有名になったって言っても過言ではないよ?」

『バンドだけやってろ言われたからさー』

「あの子か…Aちゃん、辞めたら逃げた事になるよ?」

『だよねー、私はあんな奴から逃げない。負けたくない』

「うん、だから頑張ってステージで見返そう?ね?」

『あったりまえでしょー!あのクソアマになんか屈しないんだから…』

バタン、と言うだけ言って寝てしまったAちゃん
スッキリしただろうか?と思い布団に寝かせてあげた。

「ゆうこん君さ、なんで俺呼んだの?マホトじゃないの?」

「あー…それ聞く?相馬さん」

「え、どういうこと?喧嘩でもした?」

「違う、違うよ相馬さん…あのさ、聞いて」

あー、俺は何て事聞いてしまったんだろうか
ちょっと察してたけどさ、Aちゃんを引き取った時点で、俺もそんな鈍くないし。



「俺も、Aちゃんが好きなんだよ」



あー、煙草吸い過ぎかな、頭痛くなってきたわ俺…



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おるきマン(プロフ) - やすすさん» ありがとうございます!!本当更新出来てなくてすいません…!ゆっくり更新致しますのでこれからもよろしくお願いします! (2016年6月12日 1時) (レス) id: fc2ed5eea4 (このIDを非表示/違反報告)
やすす(プロフ) - すっごい面白いです!!更新楽しみにしてます(>_>) (2016年6月12日 1時) (レス) id: 894fe41281 (このIDを非表示/違反報告)
おるきマン(プロフ) - アヤト&大和&マイカさん» コメントありがとうございます!これからも頑張って参ります、よろしくお願いします! (2016年5月12日 8時) (レス) id: fc2ed5eea4 (このIDを非表示/違反報告)
アヤト&大和&マイカ(プロフ) - わーっしょい!マホちゃんw (2016年5月12日 7時) (レス) id: b2ac6fbfaa (このIDを非表示/違反報告)
Uta :-)(プロフ) - おるきマンさん» いえいえ♪ 更新楽しみにしてます!! (2016年5月4日 9時) (レス) id: e1c4bf5915 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おるき | 作成日時:2016年4月24日 22時

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