第59話 ページ11
あの話の後、俺はレコーディングが忙しくて徹夜続きだった
彩乃もレコーディング行く!なんてほざいていたが
imigaが完全に拒否をしていた為、彩乃は連れてこなかった
「お前そんな嫌いなの?」
「だってさ、勝手にスケジュール決められるのは勘弁だし、カイワレの曲も勝手に弄られるし俺は嫌だね」
俺はimigaと数年一緒にやってきた
でも彼がここまで言うのは相当だと思った
Aとやってた方が笑ってたよな、imigaも…
「今度、ゆうこん家に行くけどイミガもいく?」
「当たり前、行く行く」
だってそこにはAもいるからだろうな
「さて、レコーディング終わったし帰ろぜ」
「おう、また次のレコーディングでな、マホト」
俺とimigaはスタジオで別れた
時刻は珍しく夕方で、ちょっと寄り道する事にした
久しぶりにゲーセンに来て暇潰ししてると、ある女の人が声を掛けてきた
リスナーだろうか?髪色も服装もAと似ている
「あんた、ワタナベマホト…?」
「(あんた!?)お、おうそうだけど」
「初めましてで申し訳ないけど、頼みたい事がある」
「待って待って、君は?」
「私は、麻耶。Aとは同じ学校でバンドの機材を扱ってる」
Aとは戦友!と意味のわからない事をいっている麻耶という女の子、Aと相当仲良しなんだろう
「それで、頼みって?」
「Aの体調についてなんだよ、ストレスが溜まり過ぎててさ、煙草の数がエグいんだよね…だから、喫煙者に止めてもらおうかと…私が言っても無駄だったからさ」
「煙草か…わかった、今度会うし言ってやるよ」
「ありがとう。ところでさ電話なってるよ?」
「お、おお。もしもし?」
【「親方!親方!!Aちゃんが倒れた!」】
「は?」
【「場所は中央病院!今すぐきて!」】
Aが倒れた。
ゆうこんの声が荒れていたから直ぐの事なんだろう
多分原因は今、麻耶から聴いた事だろうな
俺は麻耶に、じゃあ俺行くわ!と理由もなく走り去った
そして俺は中央病院へと全力で走った
こんなに大事だと思った人の為に走ったのは
生まれて初めてだった。
_
81人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おるきマン(プロフ) - やすすさん» ありがとうございます!!本当更新出来てなくてすいません…!ゆっくり更新致しますのでこれからもよろしくお願いします! (2016年6月12日 1時) (レス) id: fc2ed5eea4 (このIDを非表示/違反報告)
やすす(プロフ) - すっごい面白いです!!更新楽しみにしてます(>_>) (2016年6月12日 1時) (レス) id: 894fe41281 (このIDを非表示/違反報告)
おるきマン(プロフ) - アヤト&大和&マイカさん» コメントありがとうございます!これからも頑張って参ります、よろしくお願いします! (2016年5月12日 8時) (レス) id: fc2ed5eea4 (このIDを非表示/違反報告)
アヤト&大和&マイカ(プロフ) - わーっしょい!マホちゃんw (2016年5月12日 7時) (レス) id: b2ac6fbfaa (このIDを非表示/違反報告)
Uta :-)(プロフ) - おるきマンさん» いえいえ♪ 更新楽しみにしてます!! (2016年5月4日 9時) (レス) id: e1c4bf5915 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おるき | 作成日時:2016年4月24日 22時