ノンショルダーな同居人２【紫】 (ページ38)

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桜side

「可愛いな…。」

重岡「え？何？俺が？」

「違う！悲熊の子グマちゃんに決まってんでしょうが！」

重岡「あぁ、子グマちゃんね。ｶﾞｰﾝ…」

たった今、重岡さん宅で、緑茶飲みながら、悲熊Session1を見てます。

勿論、重岡大毅さんも可愛いですよ？5歳児なので。

でも、悲熊ちゃんはもっと可愛い。

重岡「桜～、そろそろ濱ちゃん迎えに来るって。」

「えぇー！！これ、もっと見てたい！！」

重岡「今はもっと見ててええよ。そろそろ言うても日付超えるみたいやし。」

「あと、20分しかないじゃん！」

重岡「むしろ、20分も熊ちゃん見れるんやで？」

「あ、そっか！！」

重岡「見ててええからね～。」

「はーい！！」

そう言って、シゲは立ち上がり空っぽになったカップにお湯を注ぐためにキッチンへ向かった。

それを視界の隅で感じながら、私は熊ちゃんに釘付けになる。

っていうか、どういう流れで私が重岡さん宅にお邪魔しているかと言いますと…。

それは昨晩のことで。

神ちゃん、淳太くん、シゲの3人と飲み会をしていたんだけど、私が酔っ払って、シゲが飲み会場から近いシゲの家まで運んできてくれたらしい。

崇裕は、流星くんと照史と地方ロケがあって、昨日は家にはいなかったし、崇裕の承諾もあって私はここにいます。

因みに起きたのはお昼で、見知らぬ家にいてびっくりしたけど、何故か布団からシゲの香りがして、安心したのは言うまでもなく。

何故か灰色のGUパーカーとジャージを着させられており、それからもシゲからの香りがして、ビックリ。

これが所謂、彼シャツか()

ただそのお昼の時間帯にリビングへ出てもシゲの姿は無く、代わりに『収録があるので15時まで帰ってきません。冷蔵庫にあるもの使って良いからね。重岡』とメモがされており、勝手に卵焼きを作って食べてました。

それから帰ってきたシゲに全力で謝り、和解をし、夕ご飯をご馳走して、のんびりタイムの今に至ります。

あ、ちゃんと着替えましたよ。

ピーンポーン

重岡「あっ、来た。桜、帰る準備できた？」

「うん！！」

ガチャ

重岡「濱ちゃ～ん！お疲れ～！！」

濱田「ウチの嫁が、くそお世話になりました！！」

あれー？どっかで聞いたことある。

黒足の…。(笑)

重岡「いいのいいの～！気にしないで～！」

「シゲ、またね！」

重岡「おぅ！またな！」

後日、崇裕からシゲへ、釣った魚…しゃんまの贈り物が届いたとか届いてないとか。