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#25 ページ26

モトキside


ザカオからのLINEを見て、俺は急いでYouTube開く。


フイッシャーズのNewという場所をポチッと押す。


そのタイトルは【シルクから皆へ】


俺はその5分間という動画を見ていた。



――――


シルク『俺はこれからメンバー1人1人に感謝の言葉を伝えたいところですが、残念ながら時間がないので、まとめて伝えます。俺はみんなに会えて本当に幸せでした。たくさんバカをしてイベントにも参加できて、とても楽しい時を過ごすことができました。それは皆さんのお陰です。俺たちの動画を見てくれている、皆さんがいたからこそ、俺は今、ここにいます。本当にありがとうございます。』


シルクは岩から降りて浜辺に座る。


シルク『この動画を見ているとしたら、俺はこの世界に居ないですよね。じゃあ、残った皆に伝えるね。目を閉じて思い浮かべる暗闇に浮かび出す満天の星。幸せな気持ちになるよ、お前らがそういるだけで..力にはなれないけれどお前らの傍にいたいんだ。どんな言葉より心に響くお前らの優しさを俺は知ってる。』


シルクはそう言って目をゆっくり開けた。


シルク『これが俺の気持ち。俺の姿が見えていなくても俺はお前らの傍にいる。それだけは忘れないでほしい。今まで俺の動画見てくれてありがとうございました。これからは俺以外のメンバーのことを宜しくお願いします。それでは、アデュー!』



―――――



映像はシルクの横顔から海に変わって終わっていた。


俺はシルクに「ありがとう」と言い、もう一度再生ボタンを押した。

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作者名:彩楓 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/myeighterot/  
作成日時:2017年8月21日 10時

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