検索窓
今日:11 hit、昨日:1 hit、合計:21,952 hit

#20 ページ21

シルクside


俺らの前で千鶴は死んだ。


蝶になって、先に旅立ってしまった。


俺らは金縛にあったように動けなかった。


俺は、千鶴を止めるように泣き叫びながら、一生懸命、腕を伸ばす。


それでも届かなくて。。


俺は金縛が解けたあと、教会の入り口へ駆けていった。


そこには、向日葵の花冠と指輪が....。


俺はショックで言葉を失った。


涙をポロポロと流す。


マサイ達が俺の傍で声を殺して泣く。


神様は意地悪だ。


もっと千鶴と過ごしていたかった。


千鶴は幸せだったかな。


今度は....俺の番だな....。


俺も千鶴のように笑顔で去ることができるかな....。


俺なりにこの世界から去れば、千鶴、迎えに来てくれるよな。


俺は、花冠をギュッと抱き締めて、まっすぐ夜空を月を見上げた。


千鶴、そこから俺の最後を見ててくれよ。


そう思って、悲しみから切り替わったように俺は表情を変えた。


「みんな、行こう。」


4人「「うん。」」


俺らは、車にのって病院へ帰った。

#21→←#19



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:彩楓 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/myeighterot/  
作成日時:2017年8月21日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。