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千鶴side
シルクが報告をしたあと、動画のコメント欄をボーッとベッドに横になりながら眺めていた。
そこには、
シルクのことを応援する者。
シルクの病を馬鹿にする者。
シルクのことを心配する者。
シルクの死を嬉しがる者。
たくさんのリスナーや悪徳趣味のアホ軍団が、フィッシャーズのチャンネルを通して意見を交わしていた。
当のシルクはというと、、、
窓の外に広がる、どこまでも続く真っ青な空を眺めていた。
声をかけようにもかけれず、私は携帯の画面を見つめる。
シルク「なぁ。」
シルクがボソッと呟く。
「んー？」
私は携帯から顔をあげてシルクを見る。
シルク「俺が死んだらフィッシャーズはどうなるんだろう。」
....え？
シルク「俺が死んだら、アイツらは動画を続けてくれるか？それともやめるか？どっちだと思う？」
シルクは何かを訴えかけるような瞳で私を見つめる。
「それは..みんな次第だよ。私の予想だと、シルクのことだからシルクの分まで続けよう！とか思うんじゃないかな。」
シルク「そっ..か....わかった。」
シルクはそう言うとまた空を眺め始めた。
最近、自問自答をしていることが多くなる。
楽しそうな動画をとってUPしていても、
見えないところでは人一倍苦しんでいることを
私は傍で見ていた。
手が届きそうで届かない。
彼との微妙な距離が私の胸を苦しくさせた。
彼を助けてあげたいけども、
彼には仲間がいる。
仲間たちに任せれば....ううん。
今、私ができることはやってみよう。
最後の最後まで好きな人の側にいたいから....
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作者名：彩楓 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/myeighterot/
作成日時：2017年8月21日 10時
