検索窓
今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:21,951 hit

#01 ページ2

シルクside


俺の身体の異変に気がついたのは、編集作業をしているときのことだった。


「(編集作業)カチカチカチ」


―――ポタッ


「ん?」


俺は掌に落ちた真っ赤な丸を見つめる。


―――ポタッ


「…鼻血?」


掌に落ちていく真っ赤な血を見つめる。


テッシュ箱を伸ばした足で此方へ蹴飛ばし、テッシュで鼻をおさえる。


今度は口の中に鉄の味が広がっていく...。


左手で鼻をテッシュでおさえ、右手で口を抑えた。


俺は床においてあった携帯を右足で器用に操作して、マサイに連絡をかけた。


プルルル


『もしもし?シルク?』


「…マサイ」


『どした?!』


「…苦しいっ」


『今どこ?!』


「…自宅」


『わかった行くから!』


ガチャ


電話が切れて、俺の意識はもう限界に近づいてきた。


震える両足で立ちあがり、なるべく玄関の近くにいれば、マサイも分かるかな…


そう思った俺は、リビングのドアを開けようとした瞬間に意識を手放した。


ゴンッ


と頭を強く打ち、俺の記憶は途切れた。

#02→←#00



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:彩楓 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/myeighterot/  
作成日時:2017年8月21日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。