ありがとうとさようなら (ページ5)

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#04 ページ5

シルクside

シルク「ん、ん～～」

俺は寝返りをうった。
そこで変化に気がつく。
昨日、俺の隣で寝息をたてていた薫の姿がない？！
俺は飛び起きて寝室を出た。
リビングのソファーはマサイが起きていた。

マサイ「お？シルク、おはよ。」

シルク「あ、おはよ。薫は？」

そう聞くとリビングの扉が開いた。
薫が両手にお皿を乗っけてた。

薫『あ、シルクおはよー！朝ごはんできたよー！』

シルク「お、おぅ。」

マサイ「やったー！」

机を囲んで俺はソファーに座って、
マサイと薫は床に座って、

２人「『いただきます！』」

シルク「いただきます....」

目の前の二人は沢山サラダを食べてた。
俺は....箸を静かに置いた。
二人は俺を心配してか、お喋りを止め俺を見る。

薫『....どうした？シルク？』

マサイ「体調悪いか？」

シルク「....」

マサイ「....シルク？どした？」

俺は黙って俯いた。

マサイ「何があったか分かんないけど無理して言わなくて良い。一人で溜め込むな。俺らに相談して良いから。」

俺は静かに涙を流した。

俺....

この場にいて良いのかな....

俺....

迷惑じゃないよな....

昨日のヤンキーの言葉がよみがえる。

「Fischer'sにお前は必要ない。役立たず。」

沢山のアンチコメが俺には届くけど、直接言われたことないから結構、傷ついた。

心にグサグサとナイフが刺さった感じがして、胸を握りしめる。

マサイ「シルク....」

薫『シルク....』

マサイは俺の右側に薫は俺の左側に座った。
マサイは俺の背を優しく撫でる。
薫は俺の震える左手を優しく両手で包み込んだ。

気持ちが落ち着くまで声をあげて泣いた。
泣いている間に、メンバー全員が揃ったみたいで、申し訳なくなった。

ンダホ「どうしたんだよ....シルク....」

ペケ「たくさん泣いてたくさん笑え。」

ダーマ「シルク、お前は一人じゃない。」

モトキ「そうだよ、シルク。」

ザカオ「大丈夫大丈夫....」

全員「「仲間がいるよ！」」

薫『安心して、シルク。』

そうだよな....

俺には仲間がいる....

薫だって....

俺らしくないよな....

ごめんな....みんな....

シルク「....ごめん、もう大丈夫。」

全員「「良かったぁ....」」

薫が耳元で俺に「一人で溜めんなよ。」と呟いた。

シルク「よし、動画撮るか。」

俺は立ち上がった。