ありがとうとさようなら (ページ31)

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モトキside

僕は家について、シャワーを浴びて、キッチンから新作グミを取り出して椅子に座った。

目の前には真っ白な便箋。

僕は読む前から泣いていた。

でも、僕は便箋をゆっくり開いた。

【モトキへ

モットキ～！！元気ー？？？

俺も元気ー！！！

まぁ、テンション高いのはここまでにして。

モトキと言えば、グミだね。

出会って間もない頃、モトキは俺にグレープ味のグミを渡してくれた。

あのときの言葉、忘れないよ。

「僕、モトキ♪グミが大好きなんだ！宜しくね！」

って。
俺は天使が降臨したのか？！と思ったぐらいかわいかった。

モトキとはもっと話したかった。

もっと遊びたかった。

今さら後悔しても遅いんだけどね。

俺の分もたくさん笑って泣いて怒って笑って過ごしてね。

モトキ、大好き。】

僕はひたすら泣いた。

「僕の方こそ、もっと話したかった。もっと遊びたかった。でも、これからの道を悔やまず進んでいく。いつの日にか薫ちゃんの元へ胸を張って会えるように。僕、頑張るね。」

オレンジシュースを飲んでみた。

いつもは美味しいはずだけど、

今日は涙の味でしょっぱく切なく感じた。