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ザカオside
俺は家に帰るのが嫌だったから、いつもダンスの練習に使う公園のベンチに座った。
ショルダーバックからあの真っ白な便箋を取り出した。
震える手を抑えながら、俺はゆっくり便箋を開いた。
【 ザカオへ
ザカオと最初にあったのっていつだっけ?
確か俺がまだ皆に心を開いてなかった時だよね。
でも、徐々に開いていって、結果、ダンスを沢山教えてもらった。今度、任務を果たすときに技、使わせてもらうね。
ザカオのダンスは人を魅了する力がある。
ザカオなら自分がやりたいことをやり遂げることができる。
諦めないで自分の信じた道を進んでいってね。
ザカオ、大好き。】
俺は、読み終えて、しゃっくりを上げる。
「俺もっ....薫が初めて俺に心を開いてくれて嬉しかった....ヒック....薫にダンスを教えることができて嬉しかった....今回の任務で俺のダンスの技、使ってくれてありがとう。俺、その姿、見たかったなぁ。天国まで俺の名が知れ渡るように頑張るから。応援宜しく....グスングスン」
俺は涙を無理矢理ふいて、まっすぐ自分の道を見つめた。
そして、家へ歩いていった。
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作者名:彩楓 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/myeighterot/
作成日時:2017年8月13日 11時