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薫side
ボスがFischer'sを“敗北者”だと言った。
その言葉には、シルクと俺が反応した。
俺は逃げていた足を止める。
シルク「薫!?」
薫『ハァハァハァ……敗北者……?』
ボス「?」
ボスは俺の行動を不思議がっていた。
当の俺は、ボスの方を向くと思いきり鋭い目で睨み付けた。
薫『取り消せよ今の言葉……!』
シルク「薫!!」
俺はシルクを後ろに隠す。
薫『今の言葉、取り消せ!!Fischer'sは敗北者なんかじゃねぇ!!この時代の大YouTuberだ!!』
俺の話を聞かずにボスは、ギロリと横を睨む。
薫『……おい!!待て!!』
その先には…………!!
薫『シルク!!!!!!』
シルク「!!」
シルクの肩が小刻みに震えている。
死なせるわけには行かねぇぇ!!!
ボスの手にはギラリと光るナイフ。
すかさず、俺は、シルクとボスの間に割って入った。
グサッッッ
嫌な音が俺の近くで鳴った。
胃の方から何かが込み上げてくる。
俺は『おぇっ....うえっ....!!』と吐き出す。
下を見たら真っ赤に染まった血の池。
目の前にいるシルクを俺は自分自身の身体全部を使って攻撃から止めた。
シルクが怯えた表情で涙目のまま、目の前で血を吐き続ける俺の名前を呼んだ。
シルク「薫....?薫!!」
もう一度攻撃を仕掛けてくるボスを駆けつけた友人(警察)により防げた。
俺は立っているのが辛くなり、シルクを抱き締める。
最後の力を振り絞って、俺はシルクにこう伝えた。
薫『今から俺が言うことを後からみんなに伝えてくれ。伝言ゲームみたいなやつ。』
そう言うとシルクはコクりと頷いた。
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作者名:彩楓 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/myeighterot/
作成日時:2017年8月13日 11時