俺がお前の耳になったる！ (ページ8)

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シルクside

再会してから、俺らはLINE交換なりテレビ電話なり暇さえあればしていた。

偶然にも大学が同じだった為、お昼休みになるとよく中庭でお昼御飯を食べていた。

シルク＆ゆい《いただきます！》

二人で黙々とお弁当を食べ始める。

時々、ゆいがチラ見してくる。

俺が《なに？》ってやると、

《なんでもない》って返ってくる。

何やってんだよ、飯、完食できないww

それから20分後。

シルク＆ゆい《ごちそうさまでした》

黙々とお弁当箱をリュックに片付ける。

片付け終わってから、

なんとなく芝生に寝っ転がる俺と

俺の真似をして芝生に寝っ転がるゆい。

無言の時間がただただ過ぎ去る。

突然、ゆいが俺の手に自分の手を重ねてきた。

俺は戸惑いつつ起き上がり、ゆいを見る。

シルク「どうした？？」

ゆい《人の目が怖い》

シルク「大丈夫。俺がいる。」

俺は、ゆいの手を強く優しく握った。

ゆいは、強く強く握り返してきた。

俺は周りを見渡した。

人が多くなってきてる。

コイツ....昔から人が怖かったっけ？

そんなことを思いながら、ゆいを立たせる。

シルク《図書室行かね？あそこだと静かだし楽だろ？》

そう言うと、ゆいは涙目で頷いた。

俺は、ゆいの右手をギュッと掴んだ。

リュックを背負い少し足早に図書室へ歩いていった。