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ゆいside
今日はYouTubeショップにお出かけ。
買いたいものがあるから買いに行くだけ....
って思ってただけなのに....。
なんで....
彼が此処にいるの....？？
諒ちゃん....
―――
―――――
―――――――
ショップに到着して、
買い物カゴを持ち、
Fischer'sのグッズを入れていく。
私がなんでFischer'sを知ってるかって？
マサイくんが好きなのだよ〜♪
編集作業してるときの横顔とか最高じゃん！
そんなことを考えながら、お買い物をしていたら、誰かに肩を叩かれた。
驚きつつ、ゆっくり振り向くと....
？？「よっ！俺はFischer'sのシル....」
そこには、諒ちゃんがいた。
なんで....
諒ちゃんが....
こんなところに....。
会いたくなかったのに....。
あ....そうか....。
諒ちゃんもマサイくんと同じFischer'sだったっけ....？
顔をあげると、諒ちゃんも驚いてる。
諒ちゃんの隣にマサイくんがいることに気がつく。
マサイくんも私たち同様違う意味で驚いてるみたい。
無言じゃ話が続かないと思い、リュックからメモ帳とシャーペンを取り出した。
ゆい〔シルクだっけ？久しぶり。ゆいだよ。〕
すると、
諒ちゃんは手慣れない手つきで手話をする。
シルク《久しぶり。ゆい》
ゆい《久しぶり。諒ちゃん。》
挨拶はそれだけだった。
なんとか会話を続けようとネタを見つけた。
マサイくんも分かるようメモ帳のやりとりにした。
ゆい〔あ。YouTube見たよ。シルク、相変わらずバカやな(笑)〕
シルク〔バカは余計だ。〕
ゆい『ふふっ....。』
シルク〔何買いに来たんだ？〕
いや、見ればわかることなんだがあえて。
ゆい〔Fischer'sのグッズ。〕
シルク「あ、そか。」
私は諒ちゃんの口元を見ていた。
口元をというか、唇から諒ちゃんの発言を聞き分けてる。
シルク《お前、このあと、暇か？》
ゆい《うん、暇だけど？？》
シルク「俺ん家、来ねぇか？？」
そう誘われた、私は諒ちゃんに腕をつかまれ、ショップでお会計をすませた後に突っ走った。
何年ぶりに諒ちゃんの隣を走れるだろう。
最初は再会して嫌だった自分が憎たらしい。
そうだ、諒ちゃんは、優しい人なんだ。
バカで筋肉質でちびっ子だけど、優しいんだ。
聴覚障がいを持ってる私を差別しなかった唯一の人だ。
諒ちゃんなら信用してもいいよね....。
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作者名：彩楓 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/myeighterot/
作成日時：2017年8月10日 12時
