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「富田林さん?」
「あっ、いえ。すみません、お願いします」

別に玄関で受けとれば良いだけだ。
何を期待しているんだ俺は。
表札を見れば、彼女の苗字が書かれている。

「汚いところですが、どうぞ」
「どうも……?」
「……?入らないんですか?」

え?マジで?
彼女はさも当然のように招いてくれたが、良いのかそれで。
遠くの方から小さく、猫の鳴き声が聞こえる。

「みゃあ」
「猫ちゃんも呼んでますよ」
「あ、じゃあ……」

何が「あ、じゃあ……」やねん。童貞か。童貞やったわ。
緊張を腹の底に感じつつも、失礼する。

「猫ちゃーん」
「なおー」

てぽてぽと歩いてくる飼い猫。

「一応猫でも食べられるものを食べさせておいたんですけど、帰ったらちゃんとしたものを食べさせてあげてください」
「何から何まで……ありがとうございます」
「いえいえ」

はにかみながら微笑む彼女に、愛おしさを抱く。
軟派な男かと思われてしまう。
そうは思ったが、ここで行かぬは男として一生の恥。勇気を出した。

「っあ、あの、お礼をさせてください!何でもご馳走します!」

自分にしては及第点だ。

「え!そんな、良いですよ。私が好きでやったことですし」
「でもお世話になったのは事実ですし」

それにほら、お隣さん同士仲良くってことで。
若干強引なところもあったが、彼女は承諾してくれた。

「そういえば、自己紹介してませんでしたね」
「そうですね」

お互いに名前を教え合う。

「Aさんですか、良い名前ですね」
「ふふ、ありがとうございます。富田林さんこそ、素敵な名前ですよ」
「ありがとうございます」

慣れない下の名前で呼んで、さりげないアピール。
猫が春を咥えてやってきた。

恋は終わらない/rbr→←秋刀魚だけじゃない/tn



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スイ(プロフ) - 脳内お花畑さん» スイさんは神ですよ←お花畑さんですね!りょーかいしました! (7月6日 3時) (レス) id: fc5840509f (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - スイさん» スイさん!!いつもいつもありがとうございます!もしかしてスイさんは神ですか?それとお花畑で良いですよ! (7月6日 2時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - 脳内お花畑さんの作品他の見よーおもたらすでにお気に入り作品にしてて草← (7月6日 2時) (レス) id: fc5840509f (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - かこつです!リクエスト答えていただきありがとうございます (7月2日 15時) (レス) id: 33b10db5e5 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - ベリーさん» なるほど!察しが悪くてすみません…!私も昔見てましたよ、かわいいですよね〜。多分主はNo.6ちゃんのようなことはしないと思いますけど…。萌え禿げたのならエミさんのお話を見ましょう!そうしましょう! (6月30日 0時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:脳内お花畑 | 作成日時:2019年5月31日 19時

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