構ってちゃん/zm ページ28
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あとで電話しようと言った友人を健気に待って早数時間。
私が社交辞令を真に受けやすいのか、それとも忘れられているのか、友人はいつまで経っても電話を掛けてこなかった。
こちらからかけても反応がなく、諦めた。
仲の良い友人に手当たり次第メールをするけど、待てど暮らせど誰も返事をくれなかった。
誰かと遊んでるかもしれない、趣味に勤しんでるかもしれない。
結論としては、私はその友人たちにとって優先すべき人間ではないということ。
辛かった。言外に私は必要のない人間だと伝えられた気分。
「……」
横になりただ呆けているのにも飽きて、気分転換でもしようかとラフな格好に着替えて外に出た。
たまには知らない道を通ろうと路地裏に入る。
すると、猫に餌をやっている男の人がいた。
彼は私に気づいたようで立ち上がる。目元はフードで見えなかった。
「ごめん。邪魔やろ」
「いえ……」
気まずくなって目線を地面に向ける。猫が視界に入った。
それを彼は私が猫に興味があるのだと勘違いしたようだ。
「この猫、かわええやろ」
「そうですね」
「野良猫やねん」
「でしょうね」
首輪もついていないし、清潔感もあまりない。飼い猫には見えなかった。
「でも珍しいな。ここあんま人通らんねん」
「路地裏ですから」
わざわざ人気の少ない路地裏を通るのは、近道をしたい人間か、私みたいに気まぐれか。
「あなたはどうして？」
「猫に餌あげるためやで」
「優しいんですね」
「そんなことないで」
笑いながら彼は猫を撫でる。
「おれ、ゾムっていうねん。そっちは？」
「Aです」
「Aな。良かったら連絡先交換せん？」
意外と軟派だったようで、スマホを取り出しながら訊いてきた。
「別に良いですよ」
連絡先が一人分増えたが、多分今までと変わりなくトーク履歴は増えないだろう。
「んじゃ、あとで連絡するわ」
「はい」
どうせ社交辞令なのだろう。やさぐれた思考は悲観的だった。
しかし予想外にも律儀に連絡を寄越してきたゾムに、少しばかり好感を抱いた。
これが、構ってちゃんの食害マスター、ゾムとの出会いだった。
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寂しがりやの主と、構ってちゃんのゾムさんのお話
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スイ(プロフ) - 脳内お花畑さん» スイさんは神ですよ←お花畑さんですね！りょーかいしました！ (2019年7月6日 3時) (
レス) id: fc5840509f (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - スイさん» スイさん！！いつもいつもありがとうございます！もしかしてスイさんは神ですか？それとお花畑で良いですよ！ (2019年7月6日 2時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - 脳内お花畑さんの作品他の見よーおもたらすでにお気に入り作品にしてて草← (2019年7月6日 2時) (レス) id: fc5840509f (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - かこつです！リクエスト答えていただきありがとうございます (2019年7月2日 15時) (レス) id: 33b10db5e5 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - ベリーさん» なるほど！察しが悪くてすみません…！私も昔見てましたよ、かわいいですよね〜。多分主はNo.6ちゃんのようなことはしないと思いますけど…。萌え禿げたのならエミさんのお話を見ましょう！そうしましょう！ (2019年6月30日 0時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：脳内お花畑
| 作成日時：2019年5月31日 19時
