カクテルパーティー/em ページ11
・前話の続き。
パーティーは相も変わらず嫌いだが、殊カクテルパーティーは好きだ。
何故ならば彼がいるから。
「Aは最近あの人と仲が良いわね」
「あの人？」
「エーミールさんよ」
母はいつも唐突だ。まさか関わるなとでも言い出すつもりか。
「Aは彼のことが好きなの？」
「えっ、な、なんで？」
突拍子のない質問に、あからさまに動揺してしまった。
「だって、今まで嫌がっていたパーティーにも出るようになって、彼とよく話してるじゃない」
「それは……」
彼に好感を抱いているのは確かだ。しかしそれが恋愛感情なのかは、未だに判断がついていなかった。
「それは、今話すこと？」
周りの人間はみな自分たちで空間を作り楽しそうに会話をしていて、誰が何を話しているのかわからない。
しかし、誰かに聞かれているかもしれない。誤魔化しも含めて母を諌めた。
「別に誰も聞いていないわ」
さも当然のように言うから、まあ良いかと正直な気持ちを吐き出す。
「……好きだよ。エーミールさんのこと」
恋愛感情かはわからないけど。
「Aさん、お久しぶりです」
「お久しぶりです、エーミールさん」
色素の薄い、硝子玉のような瞳が優しく私を見つめてくる。飲みすぎたのか、彼の顔は少し赤かった。
「お酒、何杯目ですか？」
「まだ三杯ですよ」
「相変わらず強いですね」
「ショートドリンクスですから、普通ですよ」
また一杯とバーテンダーにカクテルを貰う。
エーミールさんとは、この間のパーティーから交流が増えた。
「Aさん、パーティーは好きですか？」
「好きですよ。貴方がいらっしゃるパーティーは」
「それは光栄です。では、好きなパーティー形式はありますか」
「そうですね……。立食パーティーが好きですが、そのなかでもカクテルパーティーが好きです」
「カクテル、好きなんですか？」
「お酒なら何でも好きですけどね」
カクテルパーティーなら、貴方がいる可能性が高いから。なんて口が裂けても言えない。
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スイ(プロフ) - 脳内お花畑さん» スイさんは神ですよ←お花畑さんですね！りょーかいしました！ (2019年7月6日 3時) (
レス) id: fc5840509f (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - スイさん» スイさん！！いつもいつもありがとうございます！もしかしてスイさんは神ですか？それとお花畑で良いですよ！ (2019年7月6日 2時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - 脳内お花畑さんの作品他の見よーおもたらすでにお気に入り作品にしてて草← (2019年7月6日 2時) (レス) id: fc5840509f (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - かこつです！リクエスト答えていただきありがとうございます (2019年7月2日 15時) (レス) id: 33b10db5e5 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - ベリーさん» なるほど！察しが悪くてすみません…！私も昔見てましたよ、かわいいですよね〜。多分主はNo.6ちゃんのようなことはしないと思いますけど…。萌え禿げたのならエミさんのお話を見ましょう！そうしましょう！ (2019年6月30日 0時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：脳内お花畑
| 作成日時：2019年5月31日 19時
