7話 ページ8
「セラフ君、四季凪君」
「生徒会一緒だね〜これからよろしく」
相変わらず口調が緩いセラフ君。裏切った二人(ちょっと根に持ってる)以外で一番話しやすいので話しかけてくれるのはものすごく助かる。
「まぁ正直ナナミさんは生徒会選出確実だろうなとは思っていました。」
「うそ、ほんと？優秀な四季凪君にそんな風に思われてたとは、嬉しい限りですわよ」
セラフ君と軽い挨拶がてらおしゃべりをしていると、四季凪君にそんなことを言われた。
まさかそんな風に思われてたとは。普通にうれしい。
「おそらく去年同じクラスだった人たちはみんなそう思ってますよ」
「ね、常に成績トップだし、休み時間とかめっちゃ勉強してるイメージあったし」
「そんなん言われたら照れるじゃ〜ん！もっと褒めてよ」
「草」
「草ってなんやねん」
「相変わらず面白いなと思って」
どういう意味じゃこら。
ちょっと馬鹿にされてそうだなと思いつつ、いったん気にしないでおく。
「てか、セラフ君たちめっちゃ救世主なんだよ」
「なんで？」
自分でもわかるくらいムスっとしながら裏切り者二人がいる女子の花園の方へ指をさした。
「あの二人、生徒会全員顔見知りみたいなんだけど、ハブるなよ？って言ったそばから私の存在忘れられたんだよね」
「草」
「さすがですね」
「なんもさすがじゃないんよね」
二人に笑われる。
真面目に悲しんでるんだよこっちは。
「まぁまぁ、俺たちがいるじゃんか」
「そうですよ。私たち“学力高い組“で対抗しましょう」
「んはは！！割と効果覿面そう、そうしよう」
四季凪くんの提案に思わず笑ってしまう。
確かに私たちは１年生の時から勉強面の成績がよく、あの女子二人に教えていたりした。
だからよくそのネタをだしていじっていたものだ。
「うみせ聞こえたよ！！また学力でマウント取ろうとしてる！！よくないわー」
「くっ…我々にその術は効くんだ…」
どうやらその会話を二人は聞いていたようで、あーだこーだと言ってきた。
これから困ったときは今回みたいにしよう…とひそかに思った。
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作者名：のこさん | 作成日時：2024年1月5日 0時
