11話 ページ12
「よし、これで自己紹介は終わったね。さっそくだけど、会議をしようと思う」
「え、もう〜？忙しーんだね生徒会って」
「まぁ、今回のは会議というかお知らせに近いかな」
もう仕事すんの〜？なんていう海妹に対して補足する風楽君。
正直私も海妹と同じくもう仕事するの？って思った。私たち生徒会をナメすぎてるだろ。
「これから僕たち生徒会は体育祭、文化祭と色んな行事を運営していくことになるのはみんな理解してるね？」
「もちろん！むしろそこがメインみたいなとこあるよね」
「それ以外にもやることはあるんだろうけど、そのイメージが強いよな〜」
隣同士の鏑木と渡会君がそう言う。
「そう。そして直近である行事が夏にある体育祭。それが僕たちが最初に迎える大きな行事なんだ」
「思ったより時間がないですね…」
行事の運営など経験のない私たちがやるには思ったより時間がなく、ましてや通常業務も並行してやらなければならない。
かなりハードでみんなの空気が少し不安げになる。
「先生たち曰く、生徒会が最初に迎える山場らしいよ。だからこそまずは、みんなで協力して乗り越えられるように仲を深めようってわけ！」
不安なムードの中、やたら明るく、そして意味深な事をいう風楽君。
「“仲を深めよう“っていうと具体的には…？」
思わず聞いてしまった私の質問に対して、風楽君はこう答える。
「 “生徒会、親睦を深めよう合宿”を開催します！！」
続く (更新停止中)
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作者名：のこさん | 作成日時：2024年1月5日 0時
