白髪少女と赤髪少年の恋愛物語 【赤羽 業】3

野球の時間 ページ21

A side


「い、今入った情報によりますよ、野球部顧問の寺井先生は試合前から重病で生徒達も先生が心配で試合どころではなかったとの事！それを見かねた理事長先生が急きょ指揮をとられるそうです！」


「おー！！」


私は得点板を見て見た


『なるほどね…早くも表で点を取られてるから焦ってるんだ』

中「それで、理事長先生がご登場ってわけ？」

『しょうがないよ、あの人は私達を落とす為なら何でもやるよ』


私が理事長先生の方を見てると目があった…
あの笑い方…勝つ気満々だ。


「さぁ！ここから試合再開です！ここからどの様に…こ…これは何だ！？全員内野守備！こんな前進守備は見た事ない！」


茅「え！ダメじゃないの？あれ」

『ルールではフェアゾーンならどこを守っても自由なんだよね…審判が反対すれば別だけど…』

茅「審判はあっち側だからね…」


殺せんせーをボールの中から見つけて
顔色をチェックして見たけどやっぱりちょっと焦ってる…


「打ち上げたー！内野のプレッシャーにビビったか前原！」


あの言い方って…


「これで、ワンアウトー」


それからアウトが続いてピンチ状態…
殺せんせーも顔を隠してるし……


「E組杉野！第一球投げた」


杉野くんが投げたボールはカーブして見事にストライク


『やった！』

茅「凄い変化球！」

菅「打たすなよー、杉野！ボール来ても俺ら取れる自信ねーぞ」

杉「あはは、わかってらい」


なんか、殺監督がカルマに何か言ってる？
策でも思いついたのかな？



「さぁ、２回の表！やはり鉄壁のバンドシフト」


カルマが中々打席に入らない？
何企んでるんだろう


赤「ねーえ、これズルくない理事長先生？こんだけジャマな位置で守ってんのにさ、審判の先生も何も注意しないの。お前らもおかしいと思わないの？あはは、そっかぁ…お前らバカだから守備位置とか理解してないんだね」


観「小さい事でガタガタ言うなE組！」

観2「たかがエキシビジョンで守備にクレームつけてんじゃねーよ」

『な、何を…』

浅「A」

『…？学秀』

浅「少し話してもいいか？」

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