【イナイレ】鷹のツバサー番外編ー (ページ8)

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とある日のバレンタイン ② ページ8

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バレンタインデーの前日に再び集まる。まずは材料を揃え、そしてAの家で調理をする事に。

『絶対、目を離しちゃダメだよ』

「うんっ」

エプロンを身につけ、どこか緊張している夏未の後ろで秋とAはコソコソと話した。

そう、重度の料理音痴である夏未の手作りを成功に終わらせる為にAと秋は二人で計画を立てたのだ。必ず美味しいものを作る為にも。

この際、夏未の好きな人は誰でも良い、何故なら変な人なら私の手で自ら強制退場させれば良いのだから。見定めるのは後にして、今はこのイベントを成功させるのが先だとAは心に決めた。

「それじゃあ準備はいい？」

「えぇ」

『そんなに緊張しなくても大丈夫。まずはチョコを割るところから始めよう』

こうして3人での生チョコ作りが始まる。

Aと秋が考えた対策としては、両サイドでも同じ工程で同じお菓子を作れば間違えないのでは、という考えで手本になる事を努めるのだった。

『ちゃんとグラム測った？？生クリームの量は60mlだからね』

「このメモリでいいのよね？」

「1、2……うん、大丈夫よ！」

『沸騰させないでね？鍋の周りがフツフツしてきたら……って強火ダメ！！失敗の元！火弱めて！！』

「あ、あんまり強く掻き混ぜないでも大丈夫よっ」

「『あ、あぁ〜！溢れてる！』」

＊＊＊

「で、出来た…ねぇ、見て！A、秋さん！美味しそうじゃない？」

「うんうん、すっごく美味しそう！ね、Aちゃん」

『さっすが夏未！これなら絶対美味しいよ！』

綺麗にラッピングされた生チョコを見てAと秋は夏未を褒めると夏未は恥ずかしそうにはにかみながら笑う。

「二人のおかげよ。ありがとう」

「いいのよ全然」

『うん！それよりも喜んで貰えると良いね』

頷いて再びお礼を夏未に言われるとAと秋は嬉しそうに微笑み返した。

そしてAと秋も自分が作った生チョコをラッピングしては紙袋に入れる。

せっかくだから従兄弟と彼に渡そうとAは2種類の紙袋に。

『あ、切れ端とか勿体ないしこのままゆっくりしない？紅茶入れてさ』

「いいわね」

「賛成！」

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