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みんなとも合流し少しの間だったが談笑を楽しんだ。
優勝おめでとうと伝え、そしてかっこよかったとも伝えると照れ臭そうに皆は笑っていた。
そしてあっという間に進み、飛行機に乗る時間が迫ってきた。
『…それじゃ、ここで』
「あぁ」
見送ると着いてきてくれた豪炎寺に振り返りながらそう言えば、短い返事だけ返ってきた。
無言のまま静かに豪炎寺に見つめられ、目が合った途端にAはソワソワとし始める。
か細い声が口から出ていき、そして今朝の事も思い出してしまえば心臓がうるさく脈打ち始めた。
『あ、のさ』
何か言わなければと紡いだ声は震えてしまうが、豪炎寺はそれに「どうした？」と優しい声で返し、キュッと心臓が鳴った気がした。
『……きょ、今日っ凄くかっこよかった！新しい必殺技とか、シュート決めた時とか皆かっこよかったけど、一番かっこよく見えたのは＿＿＿......え』
「っこっち見るな」
豪炎寺はそう言うとAの目元を熱を持った手で覆うも、Aは耳を赤くして照れる豪炎寺を一瞬だけ見た。
『……今、照れてた？』
「気の所為だっ、飛行機乗り遅れたら大変だろ早く行かなくて良いのか」
『そ、れもそうだけど…』
少しだけ早口の豪炎寺の様子にAは珍しく思いながらも確かになと体の向きを変えようとする。
そろそろ本当に行かなければ乗り遅れてしまう。
でも、最後に
『話変わるけど、次会えた時、修也には伝えたい事があるから』
「なんっ！？」
一瞬だけ、影が重なった。
Aは離れ、豪炎寺が言い終わるのを待つ前に口に重ねた手を避けてニコッと微笑む。
『またね。みんなにもよろしくね』
くるりと体の向きを変えAは軽い足取りでその場から去ってしまう。
一人、豪炎寺の驚いていた顔を思い出してはクスクスと笑みがこぼれてしまった。
『(…頑張らなきゃ)』
無事に間に合い、空港から飛び立つ航空機の中でAは目を伏せて誓った。
Aの姿が見えなくなると豪炎寺は自身の唇を手で覆い、そして先程の事を思い出してはため息を零した。
「…まさか、な」
もしかしたら、と少しだけ期待してしまう。
自分と同じではないのかと。
にしても最後にやってくれたなと頬を綻ばせると、その場を豪炎寺も去った。
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ビジュ(プロフ) - 完結おめでとうございます。少し寂しい気もしますが、完結まで作品を追えたこと嬉しく思います！本当に主人公は幸せになったんだなぁと…！これからも檸檬堂さんの作品を拝読できることを楽しみにしています(◕ᴗ◕) (3月6日 22時) (
レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
ユカミナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！新たなお話も出るということで楽しみにしてますね！主人公も、今作主人公と真逆の弱々ナヨナヨな男主人公とかどうでしょう？ (3月3日 23時) (レス) @page21 id: a4557d672b (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - はじめまして、望です。この作品いがいと面白かったです。出来れば、恋愛なしの女主人公で、お願いいたします。 (3月3日 22時) (レス) id: 4646d44007 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬堂 | 作成日時：2024年2月13日 4時
