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そして卒業式が始まる。
火「これより、雷門中学校卒業式を始めます。卒業生、起立！」
今までの辛かったこと、楽しかったこと、嬉しかったこと、その全てがつい最近の出来事だったように思い出せる。
「卒業証書、授与。雷門夏未」
「はい！」
夏未が壇上にゆっくりとあがっていく。
「卒業証書、雷門夏未。貴方は、中学校の全課程を修了したことをここに証する。雷門中学校校長、火来伸蔵」
証書を受け取り再びゆっくりと壇上から降りていき、次の生徒の名前が呼ばれる。
「鬼道有人」
「はい！」
その後も豪炎寺や風丸、染岡達の名前が次々と呼ばれ順番に卒業証書を受け取っていく。
「円堂守」
「はい！」
円堂は今までの事を振り返りながら登壇する。
「卒業証書、円堂守。貴方は中学校の全過程を終了した事をここに証する。雷門中学校校長、火来伸蔵」
円堂が降段する際、今まで苦楽を共にした仲間たちが涙を流していた。
そして、卒業式は滞りなく終了した＿＿＿＿＿＿＿
その頃＿＿＿＿＿＿＿＿
「あ、一ノ瀬達はもう着いて向かってるんだ……約束、守ってくれると良いけど」
キャリケースをゴロゴロと引っ張りながら携帯のトーク画面を見つめていた時、突然肩を叩かれビクっとはねる。驚いた事で煩く脈打つ心臓の音を聞きながら振り返った。
「＿＿＿＿＿＿＿＿おかえり、A」
A＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿そう呼ばれた赤い髪の少女は目を丸くし驚いた後、とびきりの笑顔で抱きついた。
『ただいま、兄さん！！』
「あはは！元気そうで良かった！それで、何処に向かうんだ？」
『決まってるじゃん』
Aは兄からするりと離れ歩き出し、それが名残惜しいのか少しだけ兄は眉を下げる。だがそれに気づいてないAは振り返りながら言う。
『サプライズ。あとは言わなくても分かるでしょ？』
「……全く、まぁその“格好”で帰ってきたって事は向かう所は一つだもんな。仕方ないから送ってあげよう」
『その為に来てくれたクセに』
よく似た顔の二人は空港から出ると家の車の元に。Aはこれから久しぶりに会える皆の事を思いながら胸を躍らせていた。
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ビジュ(プロフ) - 完結おめでとうございます。少し寂しい気もしますが、完結まで作品を追えたこと嬉しく思います！本当に主人公は幸せになったんだなぁと…！これからも檸檬堂さんの作品を拝読できることを楽しみにしています(◕ᴗ◕) (3月6日 22時) (
レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
ユカミナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！新たなお話も出るということで楽しみにしてますね！主人公も、今作主人公と真逆の弱々ナヨナヨな男主人公とかどうでしょう？ (3月3日 23時) (レス) @page21 id: a4557d672b (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - はじめまして、望です。この作品いがいと面白かったです。出来れば、恋愛なしの女主人公で、お願いいたします。 (3月3日 22時) (レス) id: 4646d44007 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬堂 | 作成日時：2024年2月13日 4時
