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「ほんっとにキモイっ！執拗い！何なのあんた！」
『え、だって刀向けられたから殺してもらえるのかなって思ったんですけど違うんですか？』
「おいおい……こりゃとんでもねぇ奴を政府は連れてきたんじゃないか？」
『……それ程でも』
私は正座をして鍛刀部屋の中で、二振りの刀剣に囲まれていた。
事はほんの数十分前、こんのすけが政府に呼ばれ居なくなり一人で転がって待つ事にした。
スマホをいじり現世での服を見たり、政府から直接自身に連絡などないか確認し、漫画を読んでは寝転がって目を閉じた時だった。
襖が開いて、こんちゃん帰ってくるの早いな、と思いながら体を起こそうとした時目の前スレスレで刀が飛んでいく。
『…なんと』
そして投げた本人であろう人物は舌打ちをすると｢外した｣と言う。
これは確実に殺りに来たのではと頭の中が歓喜する。
小躍りでも出来そうな程の気持ちの昂り。
内心嬉しいなと思いながら体を起こした時蹴りを入れられ壁へとぶつかる体。
「動かないでよね」
「おいおい、確かに怪しいが何をしてたのかも確認せずに殺って三日月に怒られても俺は知らんからな」
「その時は同罪だよ」
そんな会話を聞き、咳き込みながら体を起こすと二振りの神様はギョッとした顔をする
「こりゃ驚きだ。加州の蹴りをくらっても起き上がれるとはな」
『っ……何、か御用でしだが？』
「……しぶと」
乱れた髪を適当に直して前髪をかきあげた時、目の前に白く綺麗な刀が突き出された。
「何をしてたか答えてもらおうか」
『……こんちゃん許さないありがとう』
「何言ってんのアンタ…」
と、そこから昂りが最高潮になった私の大暴れで鍛刀部屋は無法地帯となり、二振りはドン引き。
赤い着物を身に纏う彼は｢それ以上近寄んないで！｣と刀を畳に突き刺し、真っ白な彼は何を考えてるのか読めないが面白がるように私を見ている。
そうして今に至る。
私はそろそろ足が痺れてきて痛いなーと体を捩ると気持ちの悪いのを見るかのような、そう、毛虫を見る目で私を見下す。
『…そんなに見つめられたら照れちゃいます』
｢串刺しにされたいの？｣
『喜んで！』
「やめろ加州、こいつは逆効果だ」
「何なのこいつ！政府はなんて化け物連れてきたんだよっ」
『化け物だなんて失礼な』
こんのすけ、早く戻ってこい。
私の首が飛ぶのを見たくないなら。
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こころ - 更新されてる？！有難う御座います…！！！！これからも待ってます！ (2023年1月22日 8時) (
レス) @page28 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 更新まってます…！ (2022年10月29日 10時) (レス) @page25 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - 久しぶりに更新されてて飛んだ……らびゅ……← (2021年10月26日 19時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
やよ - すっげぇ好き……え、めっちゃ好き……え、えぇ好き……(語彙力)更新まってます！！ (2021年9月17日 15時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩こんぶ | 作成日時：2021年9月12日 3時
