元ブラック本丸の幼女【刀剣乱舞】

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堀川「兄弟、主さん溺れないように見てて」

山姥「わかった」



隣にちょこんと座り、髪をまとめられた審神者にアヒルの玩具を渡す。

素直に受け取った審神者はそれを手に持って遊び始めた。



加州「…やっぱ主って短刀よりも小さいよね」


山姥「あぁ、だから目を離すと居なくなるから結構焦る」


加州「……一応聞くけど、あんたほんとに山姥切国広だよね？極たりとかしてないよね？」


山姥「？なにがだ？」



加州「別に〜。ただ、俺が見た事のある山姥切国広はもっとネガティブだったと言うか、おどおどしてたというか。俺は写しだからーって」


堀川「それはもう、最初はそうだったけど主さんを守るのに一生懸命でしたから」


加州「あー、そっか」



加州はポソッと「だからこんなスパダリに」とこぼし、堀川はそれを聞くとくすくすと笑った。


すると審神者はアヒルと一緒に堀川達の元にきてはじーっと見つめる。



加州「なーに、主。どしたの？」


『審神者はあっついから…出たいです』


堀川「あと30秒数えたらにしましょ」


『……15秒がいい』


堀川「せめて20秒です」


山姥「主、兄弟と勝負して勝ったら15秒にして貰わないか？」



山姥切の提案に頷いた審神者。
それを聞いていた堀川は｢兄弟はまた主さんを甘やかす｣と言ったが今に始まった事では無いからと山姥切は聞かなかったふりをする。



堀川「しょうがないなー、主さんがじゃんけんで僕に勝てたら15秒にしましょう」


『やる…！』


加州「お、いいじゃん堀川に勝てたら俺ご褒美あげる」



目を輝かせて加州を見た審神者に加州は 可愛い過ぎ と桜を散らす。


そして堀川と審神者のじゃんけん勝負が始まった。




堀川「では、良いですか？」


『うん』


堀川「じゃーんけーんぽんっ」




パッとお互いに出したのはグーとチョキ。




『…やったー』

山姥「良かったな」

加州「やったね主！ご褒美何にしようかなー」



堀川「僕の負けですね、じゃあ15秒しっかり数えたら出ましょうか」


『うん！』



堀川達は審神者と指を使って一緒に15秒数え、お風呂から上がった。



この後、まさか鬼ごっこが始まるとはこの時は思いもしなかった。

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