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落ち着き冷静になった幼子は、今するべき事を纏めると近くにいた初期刀や戻ってきた短刀達に指示を出す。
乱「……本当に良いの？」
『うん。あの人の子として…ちゃんとしたい』
その幼さには似合わない、真剣な目から伝わる曲げられない硬い意志を読み取った乱は微笑み指示通りに動いた。
程なくして広間にはこの本丸の刀剣が全振り集まる。
中には洗濯物を干していた者や夕餉の準備をしていた者、畑当番、馬当番を担当してた者等……皆作業を中断し広間に集まる。
その中心には三日月宗近、そして刀剣達の正面には小さい審神者が静かに座っていた。
ただ静かに刀剣達全てが揃うと閉ざしていた口を開く。
『……この度は、こんな、審神者のなんかために、ありがとうございます』
深々と頭をさげる審神者、そして子供らしくない大人びた態度と表情はやはり年齢に合ってなく。
その身体の大きさと年齢以上のものを不自然に感じられた。
『そして、不本意ながら……前任の犯した罪の一部、それから現実では無いもののきっと何度も起きた、起こりえた事を目にしました。
前任の子として、罪を償います』
先程とは違い、手を床に付けて先程よりも深く頭をさげる幼子。
床につくほど、いや額を床に付けて謝る、土下座をするその小さな審神者に殆どの刀剣は固まる。
そしてその小さな痛々しい背中を見ては、子供として生きる事を許されなかったのを嫌でも知る。
『……前任が皆様に犯した事を、謝罪します。すみま』
「良いんだ、顔をあげてくれ」
やめてくれ、とでも言っている声に肩を小さく震わせた幼子はゆっくりと上体を起こしては声の主を見る。
三日「謝るのは我等なんだ。
怖かっただろう、危ない目に合わせてしまった」
『……大丈夫、それにね、皆が、三日じい達が折れる方が怖い…から。
ごめんなさい、夢の中で、皆の事、折ったの……ごめんなさい。
前任の子供で、ごめんなさいっ……』
眉を下げて、瞳からポロポロと溢れる涙を我慢しようとする幼子は止めようと息を整えようと頑張るが、止まらなくてオドオドとする。
こんな筈じゃなかった、ちゃんと謝らなきゃ、頭を下げなきゃと焦る幼子に、広間の奥の方で黙って見守っていた山姥切達は行こうとするが薬研が止める。
なんでだと薬研を見ると微笑んで皆の方を見るように指す。
堀川も山姥切の肩を叩き、微笑む。
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夢小説大好き - 泣きました。画面の前では大号泣です…ｽﾞﾋﾞｯ 小さな審神者ちゃんよ‟か‟っ‟た‟ねぇ‟！！素敵な作品ですね！更新頑張ってください！！ (2021年11月22日 18時) (
レス) @page32 id: 92d4b2d08c (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 続編、待ってます！ (2021年11月11日 6時) (レス) @page32 id: 28b6274f8d (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを待ってます！(*´ω｀*) (2021年10月2日 1時) (レス) @page32 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年9月2日 2時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
?シアン?(プロフ) - 蘭奈(らな)さん» いつもコメントありがとうございます！ ほんとに更新のペースが遅くなったりなどして、迷惑をかけてしまいますが、どうかこれからも温かい目で見守っていただけたら幸いです！ほんとにありがとうございます、そしてこれからもよろしくお願い致します！ (2021年8月23日 21時) (レス) id: fbca4b02d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬堂 | 作成日時：2021年8月18日 23時
