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_____離。
五虎「主様……」
五虎退は探してきた四葉のクローバーを審神者の手と一緒に優しく握り何度も皆と同じように声をかける。
今剣「……あれ?」
小夜「どうしたの…?」
今剣「あるじさまの、かおいろが……」
今剣はそっと前髪を避けて確認をすると薬研も同じ様に見て、そして脈を測り呼吸を聞く。
秋田「薬研兄さん…主君は……?」
薬研「さっきよりも呼吸も脈も安定してる、太鼓鐘が上手くやってくれたみたいだな」
すると短刀達はわっと表情を明るくして喜ぶ。今剣は良かったとホッと息を吐き出しそして審神者の頬を優しく撫でる。
今剣「よかったです…あるじさまがぶじで」
薬研「まだ目覚めてないから気は抜けないけど、一安心だな」
厚「ほんっと焦った〜……」
乱が何度も「うんうん」と頷いているとムクリと起き上がる者が。
管狐「太鼓鐘殿っ!!」
短刀「「太鼓鐘/さん!」」
気持ちよく寝ていた人のように大きな欠伸をすると太鼓鐘は明るく片手を上げ「よっ!」と微笑む。
今剣「あるじさまはっ!?」
太鼓「ちゃんと連れてきたから安心してももう平気だと思うぞ。あと少ししたら目が覚めると思うが……」
薬研「なんだ?なんかあったのか?」
太鼓鐘は困ったような顔をして苦笑をし、「それがなぁ…」と言った時に審神者が目蓋をゆっくりと開ける。
すると短刀達の視線は太鼓鐘から審神者へと変わり、皆が審神者の周りに集まった。
今剣「あるじさまっ!!」
『……つる、にぃ…?』
今剣「はいっ!!ぼくですよ!わかりますかっ?」
乱「ボクもいるよーっ!!」
審神者は皆をボーッと見つめた後、手を伸ばしてペタペタと皆の頬に触れたりして何かを確認するかのように大切に大切に触る。
そして薬研の頬に触れ、薬研が「擽ったいぞ」と笑うと突然瞳からポロポロと涙を流し出す審神者。
ギョッと目を開き慌てているとギュッと審神者は抱きついた。
そして何度もその口からは「ごめんなさい」と告げられ困惑する薬研達。
薬研「おいおい……どうしたんだ大将?」
厚「これは、?」
太鼓「あ〜……ちょっとな」
『ごめんなさっ……グスッグズ………折る、ようなっ…事して…ごめんな、さい…』
管狐「……そういう事でしたか」
審神者の様子を見ていたこんのすけは納得した顔をして抱きつき泣く審神者と困惑して頭を撫でたりする短刀達を見守っている。
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夢小説大好き - 泣きました。画面の前では大号泣です…ズビッ 小さな審神者ちゃんよ‟か‟っ‟た‟ねぇ‟!!素敵な作品ですね!更新頑張ってください!! (2021年11月22日 18時) (レス) @page32 id: 92d4b2d08c (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 続編、待ってます! (2021年11月11日 6時) (レス) @page32 id: 28b6274f8d (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!続きを待ってます!(*´ω`*) (2021年10月2日 1時) (レス) @page32 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年9月2日 2時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
?シアン?(プロフ) - 蘭奈(らな)さん» いつもコメントありがとうございます! ほんとに更新のペースが遅くなったりなどして、迷惑をかけてしまいますが、どうかこれからも温かい目で見守っていただけたら幸いです!ほんとにありがとうございます、そしてこれからもよろしくお願い致します! (2021年8月23日 21時) (レス) id: fbca4b02d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:塩こんぶ | 作成日時:2021年8月18日 23時