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円堂達は皆に事の経緯を伝え、グラウンドで準備をし試合へ向けて気合いを入れていた。
円「鬼道、やろうぜ」
鬼「だが、相手は影山だ。どんな汚い手を使ってでも勝とうとしてくる」
円「どんなに汚いやり方でも、俺達は正々堂々と打ち破ってやる！なっ、皆！」
「「おぉー！」」
そして皆はグラウンドへと入っていっき、真・帝国学園との試合が始まった。
雷門対真・帝国学園の試合がスタートした頃、Aは薄らと意識を取り戻すが、ほぼ意識は別の方へと向いていた。
『っ……兄さっ……みん…な』
それは五年前の事故の記憶だった。
自身の目の前には悲惨な状態が広がり、トラックにぶつかり電柱へと突っ込んだ車は前が半分以上潰れ、少しだけ開く扉から赤い液体が垂れている。
ひゅっと喉が苦しくなり、呼吸がしずらくなる。
そのまま嫌な記憶が永遠と続き、Aはもがき苦しむ。
『くっ……うっ…』
そして呻き声をあげるとガバッと目を覚まし、辺りを見渡し、胸を上下に何度も動かしながら呼吸を繰り返した。
そして混乱する頭を何とか落ち着かせると、ガクンっと下を向き呻く。
『っ……ほんとに、嫌な夢だ………』
そして頭に着いてる機械と、手を拘束する物を見てため息をする。
『この機械で人の記憶を……いや、今はそんな事よりも』
するとこの部屋の扉が開かれ入ってきたのは影山だった。
影「ほう、あの夢を見ても尚冷静でいられるとはな。少しは精神が崩壊されてると思ったんだが…」
『……意味が無いことがわかったならこれをさっさと外して。手の拘束も』
影山にそう言ったがその言葉聞こえていなかったのように話を続けた。
影「だが、"力が欲しい"そう思った筈だ」
その言葉にAは心臓がドキッと脈打つ。
影「どうやら図星の様だな。私達なら、それを叶えてあげられるぞ」
『私達……？』
影「貴様を欲しがる方がいる。こちら側に来るなら、貴様は強大な力を得ることができる。それこそ、家族も仲間も守れる程の力を」
『皆を……』
影「そうだ。これによってさらにだ」
そして目の前に出されたのは、紫に輝く宝石のような物を付けたネックレスだった。
影「力が欲しければコレをやろう」
『っ……力は欲しい。
だけど、私はそんな物に頼ってまで強くはならない。そんな強さなんか要らない、必要ない！』
影「ほぉ……後悔しないようにな」
影山は高笑いをしながら部屋から出て行った。
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?シアン?(プロフ) - 阿羅姫さん» コメントありがとうございます！読んでいただけてとても嬉しいです！これからも頑張りますので、読んで頂けたら嬉しいです。これからもよろしくお願い致します！ (2021年8月5日 21時) (
レス) id: fbca4b02d3 (このIDを非表示/違反報告)
阿羅姫(プロフ) - 久々に素敵な小説に出会えて本当に嬉しいです。更新楽しみにしています。頑張ってください、応援しています (2021年8月1日 13時) (レス) id: 13bb198574 (このIDを非表示/違反報告)
?シアン?(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！不定期な更新ですが、これからも頑張りますのでよろしくお願い致します！ (2021年7月30日 18時) (レス) id: fbca4b02d3 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いつも更新楽しみです！これからも応援しています！ (2021年7月30日 0時) (レス) id: 0aaa4cece3 (このIDを非表示/違反報告)
?シアン?(プロフ) - 梅こんぶさん» コメントありがとうございます！作品、見させて頂きました。沢山の小説があり面白かったです！ありがとうございます！ 更新は不定期で波がありますが、これからも読んで頂けたら嬉しいです。ありがとうございました！長々と私もすみませんでした。 (2021年7月28日 15時) (レス) id: fbca4b02d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩こんぶ | 作成日時：2021年7月18日 19時
