re:04 ページ7
Aside
楽しい時間は早く過ぎ去るもので、もう2人で写真を
撮ったあの日になってしまった。
どうしたらサナ先輩を引き止められるか。
どうやったら、サナ先輩と一緒にいれるか。
考えに耽る。
先「おーい、津曲聞いてるかー？」
『っは、はい！』
どっとクラスに笑いがおきる。
今のどこがおかしいのだろうか。
中身はじじいの僕にはいまいちよく分からなかっ
た。
ついに放課後になってしまった。
この時が来てほしくなかった。
写真のように、一瞬が永遠になればいいのに。
そうすれば、サナ先輩はいなくならないの
に．．．．
中庭から校舎を見上げる。
あの時と全く変わらない風景。
しゃがんで一眼レフを構えてる。
SN「何撮ってるん？」
ほら、こうすれば大好きなサナ先輩が来てくれる。
『校舎を撮ってるんですよ。』
SN「うわ、綺麗やなー。」
いつも見ているはずの光景が、今日だけなぜか特別
に感じる。
彼女もきっとそうなのだろう。
SN「今日どこ行くー？」
『．．．．サナ先輩が行きたい所、ですかね』
SN「じゃあ高台に行こっか！レッツゴー！」
僕の手を掴んで走り出すサナ先輩。
良かった。サナ先輩も高台に行きたかったんだ。
SN「着いたで！」
僕の生きていた時代にはもう高層ビルで埋め尽くさ
れていた景色が、本当に今目の前に広がる絶景の未
来なのか、と少し残念になってしまう。
『すごいですね．．．．』
SN「ここ私のお気に入りの場所なんやで！」
カメラを構えて、その絶景をシャッターに収める。
『い、一緒に撮りませんか？』
もう後悔はしたくない。
自分のできる事を精一杯やってやる
SN「A珍しく大胆やなーwええで、一緒に撮
ろ」
三脚にカメラを固定して、タイマーをスタートさせ
る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
サナside
タイマーをセットしてこっちに小走りに走ってくる
Aが可愛いくて、つい抱きついてしまう。
A「ちょっと、な、何して( 『ほらもう撮るで
ー！』
パシャ、とシャッターを切る音がする。
『確かめてくる！』
三脚からカメラを外し、写真をチェックする。
それにはAに抱きつきながらピースをしている私
と、恥ずかしそうに顔を赤くしながら控えめにピー
スをしているAの姿があった。
A「ど、どうですか？」
『うん、うまく撮れてるで！』
本当に、うまく撮れているなぁ．．．．
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yoshi(プロフ) - KーPOPさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年5月8日 19時) (
レス) id: 2c4a84c8ad (このIDを非表示/違反報告)
KーPOP - 最新投稿待ってます！頑張って下さい！ (2019年1月6日 16時) (レス) id: 48c6491f1e (このIDを非表示/違反報告)
Yoshi(プロフ) - ありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年11月30日 12時) (レス) id: 27f849cb71 (このIDを非表示/違反報告)
cane1123(プロフ) - すごく面白くて続きが気になります。応援してます！ (2018年11月27日 17時) (レス) id: 1e79aab752 (このIDを非表示/違反報告)
KーPOP - ありがとうございます！ (2018年11月20日 21時) (レス) id: 48c6491f1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヨッシー x他1人 | 作成日時：2018年11月12日 22時
